普通の中学生が怪盗などに色々と狙われています。 (ページ7)

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2.恐怖に怯えながら思う心_2 ページ7

「魔法なんてかけてないわよ?」
　まじかぁ…単に囁かれただけだったのか…
　「でも、もう催眠が効かないのは残念ね。傷つけながら脅すのも面白く無いけど傷はつけたくなかったからね。」
　「だから、なにが目的なんだ?」
　「やだねぇ。A君？わかってないの?」
　「勿論だ。自分には能力は持ってないし、ましてや魔術を使えるわけでも無いぞ？」
　「さっきまで魔法とか言ってたのに魔術なのか…」
　「関係ないだろ?」
　おっと、立場が逆転してしまった。

　「まぁ。この小説で初めて長い会話。又は2話連続。又は3日連続は初めてだしね?」
　「やっぱりあんたもメタの発言するんだな?」
　「当たり前じゃない?初期のキャラクターになるわけだし?下手したら相棒的な立場も入るんじゃないかしら?」
　「作者はなにも考えてないはずだぞ?ましてや、相棒の立場は作品内で初めて会った人しかならんぞ?」
　「──あら？その発言だとすでに会っているようね？モブキャラなんて出ないようにしているし。」
　「しまった…」
　「口で言う人初めてみたわ。」
　「まぁ。理由について喋りますか。」
　「早くしてくれ。効いたらすぐ逃げるからな。」
　「まぁ、慌てないで。」

　「理由なんて単純よ?仲間が欲しかったのよ(、、、、、、、、、、)。」
　「えぇ…」
　そんな理由で命を狙われてるのか。
　「別に僕じゃなくても良かったじゃないか。」
　「一人称安定しないのね。」
　「うるせぇ。はよ続き聞かせろ。」
　「まぁ。仲間が欲しかったのは本当。」
　「本当も嘘もあるか。」
　「いいから聞きなさい。──殺.すわよ。」
　「…」

　「あなたは普通だからなににでもなれる。よく言われる『何色にでもなれる』や、『何者でもなれる』とか一緒。」
　「そんな理由で誘拐する人本当にいるんだな。」
　「ここは小説だからいいのよ。」
　メタにでも加減というものがあるだろ。言い過ぎだから少しは自粛してくれ。
　「まぁ。それだけだから次からの苦痛には頑張って耐えなさい。」
　それだけは嫌だなぁ…と思っていたら、─電撃を喰らった。気絶するほどではない。
　こんなことをされたらもうあいつしかいないし、相棒と呼ぶしかないじゃないか。
　電撃によって体が動くようになった(注射のせいではないが動かなかった)ため逃げ出した。
　彼女は倒れている。なぜかは知らないが。まぁ。ドアから逃げることにした。靴もあるだろうし。

　電撃は流れなかった。前にはあの子が。