妖万事屋相談所 (ページ12)

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依頼ファイル＊10ページ目ページ12

side:黒曜

『あ、ここで大丈夫です！二人ともありがとう！』

「今回だけだからな！普段は主も俺も忙しいんだから」

『へ？忙しかったの？』

「当たり前だろ！お前は俺らをなんだと思って…」

『毎回私を送ってくれるのに？』

「おま、俺は主のご意向が」

『3時間近くも宿題見てくれたのに？』

「お前割と強情だな！？
はぁ。時間ないんだろ？さっさと行けよ。じゃなきゃなんでここまで朧車を引っ張って来たのかわかんないぞ。」

『ああ！そうだったんだ！もう早く言ってくださいよ！行ってきまーす！』

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ふぅ、やっと静かになりましたね

「…行ったか。」

「はい、主。」

「これで少しでも命運が傾けば良いのだが。」

「せめて我らに矛先がむく前に何とかしたいものです。」

そう、あの小娘には言わなかったが勿論子娘如きに時間を浪費しているのには訳がある。

それは言うまでもないことだが、私達が人が好きなわけでもなければ、情が湧いた訳でもない。

むしろ主にとってあの小娘は
私が出会った頃から大の人嫌いで在られたし、
吹けば飛ぶような者に情など湧く通りもないであろう。

では何が問題であったかとなるとこれも単純明快、
小娘の存在自体が問題だったのだ。

より詳しく言うならば、あの生き血に。

どういう訳か件の小娘の生き血には魂霊が異常に多い。多すぎる。

多少多いぐらいならば、精々霊感が鍛えられる程度で終わり何の問題もないのだが、あれは問題だ。

小娘が我らの元に来れたのが良い例だ。こちらの世界に人が行き来する度、小娘の魂霊が飽和し、溢れ出すだろう。其の魂霊に惹き付けられた妖が…あぁ、考えたくもない

「早いとこ魂霊を抜き取らないとですね。」

「然り。何故ああまで魂霊が溜まったか…ん？」

あれ、この気配…

『烏さん！！助けて！！宿題あっちに置いてきちゃった！』

…はあああぁ！？！？

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ごめんなさい！ふつーに忘れてました！
内容思い出すために読み返すこの虚しさよ…
きなこが割と本気で怒りそうで怖かった…(自業自得)

きなこが繋げるのが大変そうな説明回になっちゃったのも申し訳ない…ってか魂霊てなんだろ…

まあ！頑張って！ターンエンド！