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「それでもきっとAは緊張すると思ったから個室にした」
全てお見通しだと言う顔をするココに諦めのため息を落として、ココだけでも十分緊張するんだけどな。と心の中で呟く。
「メインはチキンだ
確かデザートはクリスマス限定のものだった」
と話すココは、私の緊張を和らげようとしてくれているのだろう。
ココは人の話を聞くのも、話すのも上手い。
案の定料理が届く頃には部屋の中に2人の笑い声が響いていた。
運ばれてくる料理全てが美味しく、思わず頬を押さえてしまうほど。
その様子をココは目を細めて見ている。
「…A、俺の話を聞いてくれるか？」
そう真面目な顔で話し出したのはデザートも終わり、食後のコーヒーと紅茶が運ばれてきた後だった。
『話し？
聞くよ』
ーーーーー
どうしたの？といつもと変わらない柔らかな笑みを浮かべるAに、ずっと話そうか話さまいか迷っていた俺の背中を押された気がした。
「……俺は少し前まで暴走族やってたんだよ
お前を俺の代わりに迎えに行ってた松野や三ツ谷はその時出会った奴らで、特に大寿は俺の元ボスだ」
そこから順を追って話した。
金を集めていた事も、そのために法を侵した事も。
入っていたチーム、そこで何をして、どんなことが起きて、今に至るかを。
時折言葉に詰まる俺を黙って待っていてくれるAの顔は至って真剣で、茶化すもなく否定もしないその様子に何度も救われた。
「……だから、今回の件もお前は俺のせいで巻き込まれたんだ
ごめん
俺が巻き込んだ
俺が原因だったから、俺1人でなんとかしようと思った
けど、Aがそれは違うって気付かせてくれた」
現に、俺のために多くの人が力を貸してくれた。
イヌピーも、花垣も、松野も三ツ谷もボスも。
そこから声をかけてくれて、八戒、河田兄弟に、千咒も。
元東卍の隊員と、元黒龍の隊員も集まった。
相手と対峙した時、やる気満々だな。と相手も鉄パイプを持ったりして、今正に乱闘になると言う時に響いたバブの音。
まさか。と思った。
来るわけねぇと。
でも、ざわつくその場で、花垣だけが笑っていた。
後ろを振り向けば、マイキーを先頭に元関卍がバイクを唸らせている。
��オイコラ！！
こんな雑魚相手するためにマイキーに声かけんじゃねぇよ！
このドブ！！��
と今でも鮮明に思い出される三途の声。
俺のために。
泣けてくるくらい胸がいっぱいになった。
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玉兎(プロフ) - えりちゃんさん» 初めまして！コメントありがとうございます☺️ なんと2回目！楽しんでもらえて嬉しい限りです！！ これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！✨✨ (6月15日 11時) (
レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - はじめまして☺️実は読ませてもらうの2回目なんですが､きゅんきゅんが止まりません！毎日の楽しみになっています💕 (6月15日 2時) (レス) @page7 id: 84c92b84c7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 香恋さん» コメントありがとうございます！ はじめまして☺️ 中毒症状出ましたか〜夜更かしまで😂😂 嬉しいコメント励みになります✨ありがとうございます🥰 頑張ります！！💪 (2023年1月29日 20時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - はじめまして！一昨日この作品を見つけて、テンポも良いし面白すぎて読むのが止まりませんでした！読む手が止まらなくて中毒症状出ました笑。面白い展開と文才の凄さに夜通し読んでしまいました！更新楽しみにお待ちしてます😭 (2023年1月29日 13時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます！！✨ 嬉しいお言葉感謝感激です！！🥳 地道に下書き進めてますので少しお待ちください！よろしくお願いします☺️ (2023年1月24日 22時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年10月28日 18時
