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そう言いながらもバクバクと皿を開けていく俺に、食ってねぇだろ。と言う視線を向けた荒師は店員を呼ぶボタンを押した。
店員が何往復かしてテーブルにあった空いた皿が湯気のたつ料理に全て入れ替わった頃、おそらくいい具合に出来上がっている今牛が口を開いた。
「で、九井
どこまでいったよ」
「は？」
箸で挟んだ唐揚げを口に運ぶ途中でかけられた言葉に、すでに唐揚げを迎え入れるために開けていた口から間抜けな声が出る。
「Aとだよ
クリスマスに告って何もないわけねぇよな？」
なぁ？と隣に座る荒師の肩を組んだ今牛に、飲み過ぎだ。と水を差し出す荒師も顔は赤い。
「……何もねぇよ」
持ったままにしていた唐揚げを口に押し込んで、モゴモゴと答えれば、はぁ！？と今日一の声で今牛が机を叩いた。
周りの席の客がこちらを見るが、なんせ見た目のガラが悪い。
一見ミステリアスな金髪美青年に、紫と金の髪をしたこちらも美青年。黙ってれば。
その横にはガタイのでかい色黒の大男。
そしてそれに混じる俺。
本人たちは足を洗ったとはいえ、カタギの奴らから見れば俺らの見た目は完全に族や組といったものに所属している側だ。
他人なら100%関わり合いたくないし、関わってしまえば財布の中身を抜き取られるのでは？と思ってしまう風貌。
大きな音で思わず目を向けたが、0．5秒くらいで逸らされる顔に思わず笑いそうになる。
「おい九井！
お前それでも男か！？」
草食気取ってんじゃねぇよ。と言う今牛はかなり酔ってると思う。
「がっついても仕方ねぇだろ
ビビらせてどうすんだよ」
「だからってAのスピードに合わせてたら一生無理だぞ
あいつ絶対��え、子供ってコウノトリが連れてくるんでしょ？��とか言う」
全く似てないモノマネを挟みつつ勢いのままそう言い切った今牛に誰も反論しない。
あり得ないとわかっていても、その可能性を否定できないからだ。
「男見せろよ九井
キスくらいは済ませてんだろ？」
ワカメスープの器に口をつけた時にそう言われて思わず動きを止める。
3人からの視線に耐えきれず赤くなる顔を隠すように、そりゃまぁ。と器を傾けながら答えれば、スープがぷくぷくと音を立てて揺れた。
「なんだよ
だったら後は簡単じゃねぇかよ
部屋には行ってんだろ？」
何が簡単なんだよ。
テメェはそのツラの良さで簡単にさせてるだけだろが。
世の中の男の大半敵に回すぞ。
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玉兎(プロフ) - えりちゃんさん» 初めまして！コメントありがとうございます☺️ なんと2回目！楽しんでもらえて嬉しい限りです！！ これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！✨✨ (6月15日 11時) (
レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - はじめまして☺️実は読ませてもらうの2回目なんですが､きゅんきゅんが止まりません！毎日の楽しみになっています💕 (6月15日 2時) (レス) @page7 id: 84c92b84c7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 香恋さん» コメントありがとうございます！ はじめまして☺️ 中毒症状出ましたか〜夜更かしまで😂😂 嬉しいコメント励みになります✨ありがとうございます🥰 頑張ります！！💪 (2023年1月29日 20時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - はじめまして！一昨日この作品を見つけて、テンポも良いし面白すぎて読むのが止まりませんでした！読む手が止まらなくて中毒症状出ました笑。面白い展開と文才の凄さに夜通し読んでしまいました！更新楽しみにお待ちしてます😭 (2023年1月29日 13時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます！！✨ 嬉しいお言葉感謝感激です！！🥳 地道に下書き進めてますので少しお待ちください！よろしくお願いします☺️ (2023年1月24日 22時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年10月28日 18時
