じゅうななわ ページ20
喧嘩も収まり無事、ドワーフ鉱山に着いたわけだが…
「こ、この真っ暗な中に入るのか⁉」
『ぐ、グリム、帰ろう。怖い』
「Aはともかくモンスターがビビるとかだっせー」
「なぬっ!ビビってなんかねーんだゾ! 俺様が隊長だ‼オマエついてくるんだぞ!」
『グリム〜、乗らないでよ〜‼』
「ずいぶんあっさり行ったな」
真っ暗闇の中を小動物、基グリムを先頭に歩いていく。
狭くて暗いので手を繋いでいる2人との距離ももちろん近い、がそんな事気にしてはいられない。
お構いなしに力強く握ると2人もそれなりの力で握り返してくれる。え、痛。
色々な鉱石がチラホラと見える壁を伝いながら進んでいるとデュースくんから制止が入った
デュースくん以外ははてなを浮かべているがこの感じは見覚えがある
前を見るとゆっくりと現れるぼんやりとした白いオバケ
寮にいる奴らとは違い布を被っているが怖いのは怖い。普通に怖い。
10年ぶりだか久しぶりとか知らないけど襲いかかってくる気満々なのでこちらも鉱山の中を駆け回る
『む、むりむりむり‼怖い‼ゼェ、疲れた、足痛いぃ‼』
「わがまま言ってねぇで走れ‼」
[ひ〜っひっひっひ、疲れたなら休めばいいだろ〜?]
『って言ってるけど休んじゃダメかな‼』
「バカ言ってないで走れ‼」
魔法を打ちながらも逃げる2人に必死について行き、ようやく落ち着いてきたところで遠くの角からオバケがちらりと見えたので岩場に隠れる
「ここもゴーストがうろうろしてんのかよ‼」
「いちいち構ってたらキリがない。先を急ぐぞ。」
『行こう行こう切実に行こう』
「偉そうに命令しないでほしーんだけど。Aも、怖いからってついて行こうとするなよ」
エースくんのその一言を皮切りにデュースくんにエースくん、そしてグリムの責任の押し付け合いから喧嘩が始まってしまいそうだ。今はそんな事してる場合じゃないでしょ…と内心思うが強く出られない自分に喝を入れやんわりと諭す
『3人とも落ち着いて、ここで喧嘩は…』
「…さぬ…うぅ、……ぬ…」
何処からともなく聞こえて来た声に全員息を飲む
声がだんだんと近付いて来たのがわかると目の前に姿を現したモンスター
「イジハ…オデノモノダアアアアアアォオオオオ!!」
「「「で、出たああああ‼‼」」」
喧嘩も忘れて再び走り出したがあんなモンスターみた事ない、モンスターってみんなグリムみたいに少し愛嬌がある感じじゃないの⁉
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夢羽(プロフ) - 初めまして。素敵な作品をありがとうございます!定期的に読み返してはエースくんにときめいています… ご多忙だとは思いますが、更新されるのを楽しみにしてます。 (2020年4月27日 0時) (レス) id: a29a4246c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 特別生とは…?特待生とはまた違うのでしょうか。聞いたことの無い響きですが… (2020年4月19日 21時) (レス) id: b7946a7302 (このIDを非表示/違反報告)
あんのーう芋(プロフ) - はじめまして、好きです(唐突の告白) この小説でエースくんのかわいさに目覚めました…ありがとうございます… これからも楽しみにしてます! (2020年4月3日 1時) (レス) id: d10e65dca4 (このIDを非表示/違反報告)
うめもち - めっちゃくちゃ好きです!!すごいキュンキュンして最高すぎます!wこれからも頑張ってください!! (2020年3月29日 13時) (レス) id: a90799e521 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしています。 (2020年3月28日 19時) (レス) id: 1a14a16763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木村 | 作成日時:2020年3月19日 11時