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※ JN
「アイゴ〜ウリソクジナ、今日も来たのかい？」
『……これ、』
祖母の余命宣告を聞いたのは、
本当につい最近のことだった。
父さんに呼び出され、祖母はそろそろかもしれないと聞いた時、鈍器で頭を殴られたような衝撃に駆られた。
「またこんな果物なんて。」
『好きでしょ。
たくさん食べて、早く退院しなきゃ。』
それからというもの、
こうして病院に尋ねる機会が増えた。
「それよりも、彼女とはどうなんだい。
そろそろ結婚を考える年齢だろう。
あまり女性を待たせてはダメだよ。」
『…わかってる』
祖母は、いつも会いにくる度
”死ぬ前に孫(俺)の子供の顔を見たいもんだね”
と俺に言っていた。
勿論、彼女はいない。
結婚するような相手なんてもってのほか。
そのため、祖母に余計な心配をかけないためにも、
結婚前提に付き合っている彼女がいると嘘をつき、
もう少しで結婚するだなんておまけの設定まで付け足してる。
「近いうちに将来の嫁の顔も早く見せておくれ」
そう言って愉快に笑う祖母は、
とても余命宣告を受けているとは思えなかった。
「ヒョン、もうよろしいのですか」
『うん、あまり長居してもばあちゃんの体に障るだけだから。』
「会社の方にはお戻りになられますか？」
『その前にちょっと寄りたいところがあるんだ。
寄ってくれる？』
「はい、もちろんでございます」
祖母の命は長くないかもしれない。
まだ、現実的に受け止めきれてない自分がいる。
そして、そんな祖母に今までなにもしてやれなかった自分が、情けなく腹立たしく感じた。
今の両親に拾われて、なに不自由なく暮らしてきた。
自分の子供のように育ててくれた両親には感謝している。
だがそれよりも、祖母は俺に対して見返りのない愛情を注いでくれた。
祖母は、唯一
俺を理解してくれた。
『…はぁ、』
ため息をついて眺めた車の窓の外は、雨が降っていた。
「もうすぐ到着いたします」
・
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アイアイ(プロフ) - 内容が好きすぎて何度も見返してます❤️更新待ってます！続きが気になります！ (8月9日 21時) (
レス) @page43 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - WWHさん» ありがとうございます😭なかなか更新できずにいたのですがこれからはちゃんと更新していきますのでよろしくお願いいたします🥺 (2022年8月13日 1時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
WWH(プロフ) - 初めまして✨いつも見させていただいてます！！このソクジンの口調といい全部最高すぎます！！これからも応援してます~😭 (2022年8月11日 16時) (レス) @page41 id: 91cce3d1cc (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - しいんさん» うわああああ😭そんなこと言っていただいて本当に嬉しいです🥲🥲これからこのお話もどんどん更新していこうと思っているので、よろしくお願いいたします！！😭😭😭 (2022年2月4日 23時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
しいん - うあああ…最高すぎます泣できちゃった恋愛をみて主様に恋しちゃいました！！これからも頑張ってください！応援してます~~！ (2022年1月22日 0時) (レス) id: 4349a34933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソア
| 作成日時：2021年9月9日 14時
