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「結婚するって、言ったよね」
『それは、その時の状況で、』
「キスまでしたよね、俺たち」
『それは、あんたが勝手に…って！
そうだ、あんた、き、キスなんて…正気！？』
「それはその時の状況だろ」
『あんたね…！』
私の中のキムソクジンのイメージが
だんだん、変わりつつある。
こいつはすごく嫌なヤツだと思ってた。
空気読めずに毒を吐きまくって
人を傷つけるのが得意な悪魔。
人が悲しんだり人が不幸でもなんとも思わない
血も涙もない、冷血なクソ野郎だと思っていた。
だけど、最近こいつと関わるようになってからか、
こいつの考えていることがわかるようになった気がする。
『私さ。ちゃんとした恋愛をしてきてないっていうか……ちゃんとした形で付き合って、将来まで考えた相手が一人だけしかいないの。
あんたもその相手見たことあるけだろうど、それが元彼のジホ。』
今まで付き合ってきた人の中で唯一、愛せた人。
『結婚しようねって二人で話して、本当に結婚寸前までいったの。だけどね、呆気なく崩れた。』
あいつの浮気が発覚して私が別れを切り出した日。
ジホが全てだった私の人生は、彩をなくした。
『馬鹿みたいに泣いて、馬鹿みたいにオンマに八つ当たりした。もう誰とも恋愛なんてしない〜って。』
オンマはその度に、“男はいくらでもいる”なんて言ったけど
私の小さい頃からの夢を知っているオンマは
私に何回も男の人を紹介しては、結婚話を持ちかけた。
『オンマの紹介で出会う人達は、皆良い人達だったと思う。けどね、どれも偽物だった。』
人を愛することを知ってしまった私には、
寂しさを偽物なんかで埋めることはできなかった。
『結局縋ってるんだよね。
過去にしがみついたままで、前に進めていない。
小さい頃の夢も完全に諦めることができないでいるし、
全部が中途半端。』
「…小さい頃の夢？」
『……バカにしない？』
「うん」
『…お嫁さん。』
なんだか恥ずかしい。
けどキムソクジンは真剣な面差しだった。
『今の私を見ればわかると思うけど
過去の恋愛がトラウマで、重たい足枷になって恋愛ができないでいる。』
人を、好きになれない。
『そんな私が、あんたの人生を背負えると思う？』
たった2年といえど。
それに、と続ける私にキムソクジンは静かに
”わかった”とつぶやいた。
「言いたいことはわかった。
だから、俺としろ。結婚。」
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アイアイ(プロフ) - 内容が好きすぎて何度も見返してます❤️更新待ってます！続きが気になります！ (8月9日 21時) (
レス) @page43 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - WWHさん» ありがとうございます😭なかなか更新できずにいたのですがこれからはちゃんと更新していきますのでよろしくお願いいたします🥺 (2022年8月13日 1時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
WWH(プロフ) - 初めまして✨いつも見させていただいてます！！このソクジンの口調といい全部最高すぎます！！これからも応援してます~😭 (2022年8月11日 16時) (レス) @page41 id: 91cce3d1cc (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - しいんさん» うわああああ😭そんなこと言っていただいて本当に嬉しいです🥲🥲これからこのお話もどんどん更新していこうと思っているので、よろしくお願いいたします！！😭😭😭 (2022年2月4日 23時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
しいん - うあああ…最高すぎます泣できちゃった恋愛をみて主様に恋しちゃいました！！これからも頑張ってください！応援してます~~！ (2022年1月22日 0時) (レス) id: 4349a34933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソア
| 作成日時：2021年9月9日 14時
