◆021 ページ21
・
「アイゴ〜ウリソクジナ、また来たのかい？」
あら、そちらのお嬢さんは…と私に視線が集まる。
『こんにちは、初めましておばあ様。
カンAと申します。』
病室に入るとなんともお上品で綺麗なおばあ様がいた。
そのおばあ様は私を見るなり驚いた顔をして
ニコッと、優しく微笑んだ。
「アイゴ〜。とても綺麗なお嬢さんでびっくりしたよ。
綺麗な女性な上に名前まで綺麗なんて。お嬢さんはウリソクジニの…」
「彼女だよ。」
婚約者でもある、と続けると
おばあ様は“ついに結婚するのかい”と嬉しそうに笑った。
「ウリソクジニがこれから先、Aさんにたくさん迷惑をかけると思うけど、どうぞよろしく頼むね。」
おばあ様はそう言って、私の手を握った。
”もって、あと数ヶ月かもしれない”
こいつの運転している時の横顔が
ふと頭の中をよぎった。
…はぁ、私ったら。
『とんでもないです。私こそ至らないことばかりでご迷惑をおかけするかもしれません。ですがソクジンさんとなら大丈夫な気がするんです。見ての通りとっても頼りになる、立派な方ですから。
おばあ様もどうかご自分のお体を第一にお考えください。ソクジンさんはご心配なさらなくても大丈夫です。私が支えになり、守りますから。』
私…お人好しにも程があるでしょ。
・
「最優秀主演女優賞でもあげないとな。」
『口を閉じなよ。殴るよ』
「ありがとな」
外は暗くなり帰りの車の中。
さっきとは違い、こいつの横顔は優しかった。
『いきなり連れ出されて何かと思った。
これからは仕事中はやめてよね、呼び出すんだったら
時間ある時とか休日とかもっとあるでしょ。』
「悪い。いきなり父さんからばあちゃんの容態が悪くなったって電話が入って。ちょっと焦ってた。ばあちゃんはああやって振る舞ってたけど、結構しんどかったと思う。」
“でもお前がばあちゃんに俺の心配をするなって言ってくれたおかげでばあちゃんは、だいぶ心が軽くなったと思う。”
話を続けるこいつに、力になってあげたいなんて考えてしまった自分がいた。
『私、帰るね』
「おう」
家の前まで到着した車を降り、
後ろから荷物を引き摺り下ろす。
「持つ」
反対側のドアから出てきたと思ったら
私の手にあった荷物がキムソクジンの手に。
『あぁ…ありがと。』
なんか…恐ろしい。(失礼)
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アイアイ(プロフ) - 内容が好きすぎて何度も見返してます❤️更新待ってます！続きが気になります！ (8月9日 21時) (
レス) @page43 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - WWHさん» ありがとうございます😭なかなか更新できずにいたのですがこれからはちゃんと更新していきますのでよろしくお願いいたします🥺 (2022年8月13日 1時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
WWH(プロフ) - 初めまして✨いつも見させていただいてます！！このソクジンの口調といい全部最高すぎます！！これからも応援してます~😭 (2022年8月11日 16時) (レス) @page41 id: 91cce3d1cc (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - しいんさん» うわああああ😭そんなこと言っていただいて本当に嬉しいです🥲🥲これからこのお話もどんどん更新していこうと思っているので、よろしくお願いいたします！！😭😭😭 (2022年2月4日 23時) (レス) id: f38870ceaa (このIDを非表示/違反報告)
しいん - うあああ…最高すぎます泣できちゃった恋愛をみて主様に恋しちゃいました！！これからも頑張ってください！応援してます~~！ (2022年1月22日 0時) (レス) id: 4349a34933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソア
| 作成日時：2021年9月9日 14時
