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Aside
北人くんが家から出て1人で玄関に崩れ込んだ。
「…今、なにが起きたの？…」
しばらくその場でぼーっとしてしまう。
とりあえず手を洗おうとして洗面所に行くと
真っ赤な顔をした自分の顔が映った。
リビングに戻ってスマホを開くと
葵の着信を知らす通知が来ていた。
メッセージで返すのもな、と思い電話をかける。
☎︎ prrrrrr.....
何コールかすると
葵「もしもしー？」
「あ、葵。電話なんだった？」
葵「あーそれね。
別に大した用じゃなかったんだけど
何してるかなーと思って。」
「そっか。出かけてたんだけど今家帰ってきたところ。」
葵「そっか。ならいいんだけど。」
「あれ？もしかして…」
葵「ん？」
「まさか、まさかの…？」
葵「あ？なんだよ？」
「クリぼっち？笑」
葵「あー、はいはい。そうですよ！悪かったな！」
「はは、ごめんごめん。」
葵「もしお前もクリぼっちだったら
誘ってやろうかと思ってたんだよ。」
「そう言うことだったのね。
電話出れなくてごめんね。」
葵「いや、全然。
ま、クリぼっちにはなったけどね。」
「ふふ、どうせすぐ彼女できるでしょ？」
葵「……。」
「ん？葵？聞こえてる？」
葵「あ、あぁ。ま、俺だしな？」
「あー、はいはい。じゃあ切るよ？」
葵「おう。あ、メリークリスマス。」
「うん！メリークリスマス」
少しの間だけドキドキした気持ちを忘れた気がしたけど
結局すぐに戻ってきて赤くなる顔を
なんとか抑えながら眠りについた。
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作者名：Jellyfish | 作成日時：2021年12月3日 17時
