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北人side


公園から歩いて自分の家から程遠くない
Aちゃんの家まで送る。

何度も気持ちが溢れそうになるけど
そんなことしたら嫌われるって気持ちを頑張って抑えた。


玄関の前まで送ってそのまま来た道を引き返そうとする。

本当はもっと一緒にいたいけど
やっぱり週刊誌に撮られたりとかっていう
危険に晒したくないから家に向かう。


もう一度振り返って部屋に入ったか確認しよう、
それで今日は帰らなきゃ。

そう思ったとき、

A「…まっ、て。」

Aちゃんが俺の袖を掴んだ。

A「まっ、て。まだ行かないで。
あの、ほんとにこれ、もらったの嬉しくて、
お礼言いたくて、っ…!」

もう、止められない。

Aちゃんの家まで腕を引っ張って、中に入った。
勝手に入っちゃったけどそんなこと考える余裕なんかない。

ドアと自分の間にAちゃんを挟んで顔を近づける。

強引に鍵を閉めて顔を見つめれば想いが溢れる。


A「ほ、北人くん…?」

「我慢、してたのに。」

A「、えっ…?」

「今日久しぶりに会ってなんかいつもより可愛いし
寒い中待っててくれたはずなのに
待ってないよとか言うし。」

素直に伝えればAちゃんは顔を赤らめる。
気持ちが止められない。

「抱きしめても、いい?」

A「えっ、///」

「いや、嫌だったら…」

A「嫌じゃない!」

怖気付いて言えばすぐに帰ってくる答えには流石に照れる。

「えっ、?///」

A「えっ、あ、嫌なんて思うわけないじゃん…。」

「、っ…!」

少し落ち着いてゆっくりと抱きしめるけど
また胸が速く鳴って耳まで赤くなるのを感じた。

「ちょっ、今、こっち見ないで…///」

上目遣いのAちゃんが目に入って言えば
今度はAちゃんが顔を赤くした。

Aちゃんが頭を胸に預けてくるから離れられない。

北人「やばい、これ、どうやって離れればいいんだろ…」

「そんなこと、私に聞かないでよ…。」

北人「うん、ごめん。」

多分時間は数秒だけど、
恥ずかしいからか噛み締めていたからか
何時間にも感じて胸が速くなる。

これ以上いたら離れられなくなるし
どんどんカッコ悪いところを見せちゃうかも、
そう思って名残惜しいけどゆっくり離れる。

「…///
じゃあ、帰る、ね。またね。」

A「うん、また、ね。」

そう言ってその場を後にした。

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作者名:Jellyfish | 作成日時:2021年12月3日 17時

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