君との出会いを 2 【吉野北人】 (ページ36)

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Aside

「これ、なんだけど…。」

そう言って北斗くんにまとめて入れた紙袋を手渡す。

北人「え、ふたつも？！開けてもいい？」

「もちろん！」

北人くんは嬉しそうに受け取ってくれて、
袋を開ける。

北人「お菓子？！まじか、めっちゃ嬉しい！」

「マフィン焼いてみたの。
お口に合うかわからないけど…。」

北人「いやいや、絶対に美味しいに決まってる。
たべてもいい？！」

「え、ここで？」

北人「うん、ここで。」

そう言ってマフィンの袋を開けて口に運ぶ北人くん。

味見はしたし、美味しかったけどお口に合うか不安。

ドキドキしながら北人くんの顔をみると

北人「めっちゃ美味しい！幸せな味する〜。」

そう言ってパッと顔が明るくなった。
ホッと安心したのも束の間。リングはどうだろ。
喜んでくれるかな。

「こっちも開けてみて。」

北人「うん！」

リングが入った袋を開ける北人くん。

自分のお店に入ってきたシンプルなゴールドのリング。
少しゴツゴツしてて太めだから
男の人にも似合うかなと思って選んだ。

北人「付けてみてもいい？」

「うん。付けてみて！」

北人くんが手にリングをつけると
すらっとした指によく似合ってる。

北人「ありがとう！これめっちゃいい。」

「ふふ、よかった！」

北人「まじで嬉しい。ずっとつける！」

「そんなずっとじゃなくてもいいよ！笑」

北人「いや、ずっと！ほんとありがとね！」

「いえいえ。こちらこそです。」

プレゼント、渡せてよかった。