#466 ページ16
もし自分が善逸くんの進路の邪魔になってしまったのなら申し訳ない…
でもいざ、善逸くんの本音が思う通りだったらと思うと離れる事も怖くて確認出来ない
眉を下げる禰豆子ちゃんの頬に涙が蔦うのを、私は掛ける言葉も見付けられず拭き取る事しか出来なかった
好きな人と離れたくない…
その気持ちが痛い程良くわかる
禰豆子ちゃんは…きっと私だ……
でも禰豆子ちゃんが私より強いのは、こうやって他人に言葉で吐き出せた事
私は言葉にする事も怖くて、誰にも言えなかったから…
A「…ねぇ…禰豆子ちゃん…善逸くんは、世界中で誰よりも禰豆子ちゃんを大切に想ってる人だから…ちゃんと話せば伝わるんじゃないかな?
禰豆子ちゃんが善逸くんの事を大好きな事も、善逸くんの重荷になりたくないと思ってる事も
でもやっぱり…善逸くんと離れる事が不安だって思う気持ちも…
お互いを大切に想い合う二人なら、きっと大丈夫
本音で話し合って、その上でお互いが尊重し合える道を選べると思うな…
このままじゃ、禰豆子ちゃん善逸くんに心からの笑顔向けられないままじゃない?
きっと善逸くん、その方が悲しむと思うから…ね?」
禰豆子「Aさん……そうですよね…私、勇気出して頑張ってみます…っ」
傍から見ればきっと大丈夫と思える事も、いざ自分がその立場になると途端に真っ暗闇に包まれる
今私が禰豆子ちゃんに向けた言葉を、何故 自分に置き換える事が出来なかったのか…
先生に大切に想われてる事は十分わかってて
私だって先生を愛してる
それは紛れも無い事実で…なのに……
バタンッ
バイトが終わり家に帰り、自室に戻って真っ先に
まだ名前しか書かれていない空欄ばかりの進路希望調査票を机に出す
ゆっくりと手にしたペンで…
カッカカ…ッ
A「…これで……いい」
やっと書き終えたそれを、私は鞄の中に仕舞った
次の日の昼休み…
梅「午後 移動教室だし、急いでお弁当食べなきゃ〜」
午前の授業が終わるとすぐ、梅ちゃんがお昼ご飯を持って私とアオイが座る席の辺りまで移動してきた
A「ごめんね、私 先に済ませたい用事があって…先に食べてて?」
アオイ「わかった」
独り教室を出て向かった先は……
39人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモネード - なんだかますます二人の距離が離れていきそう……。さすがに昨夜の事を思うと中々寝れもしなかったのかなぁ?それにしても無一郎くん、帰ってきたら真っ先に宇髄先生の所に行って一言いいそうな気がする……。 (2021年8月19日 3時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 姉の蜜璃ちゃんに似て、スタイル抜群ですからねー!遂に先生に直接 昨日の事を聞いちゃいましたね…宇髄先生は一体何て答えるのか…。その返事によって、どんな未来に進んでいってしまうのか…。まだまだ安心出来ませんね… (2021年8月18日 18時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 夢主ちゃんの水着、きっと大胆なんだろうなぁ〜〜。4人で選んだからね。でも昨夜の事を未だに引きずっているのか、まだ宇髄先生のことをちゃんと見れないし、名前を聞くだけでも心臓が脈うつしねぇ……。このままじゃ、童磨か無一郎くんにとられちゃいそう……。 (2021年8月17日 22時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» この先、宇髄先生にとっては 事情を知る二人の存在が大きな支えになるかもしれませんね。そしていよいよ二日目!先生の昨夜の行動で寝不足な夢主…ハードな一日の始まりですが、この調子で大丈夫でしょうか…? (2021年8月17日 9時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 電話の相手は煉獄先生だったのね( ´Д`)=3よかった〜〜。宇髄先生も少しは心のモヤモヤは晴れたかな?夢主ちゃんを幼い頃から知っていて、傍で見守っていてくれた二人だからこそ、悩みを相談できるんだよね。これからどうなっていくのかなぁ…。 (2021年8月16日 0時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:P | 作成日時:2021年7月23日 23時