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小芭内先生と話していたら、長身の男性が横からズイっと顔を出して話しかけてきた
さらりと風になびいた少し長めの白髪をハーフアップで纏め、耳元にはゴールドのピアスが光るその人は
ここが学校ではなくて、もう多少ネクタイを緩めてたらホストと言われても違和感のないルックスと着こなし
この人もここの先生なんだよ…ね?
小芭内「おい、Aをそういう目で見るな」
「珍しいついでに名前で呼んでんの!?人間嫌いの伊黒がそんな親しいって…一体何者だよこの子」
A「あ…えっと、甘露寺Aです…
今年からここの一年生で…小芭内先生とは以前から知り合いなんです」
「…ん?甘露寺…?甘露寺って…もしかして、今大学生に姉さんとかいる?」
A「姉を知ってるんですか…!」
「やっぱり、あいつの妹か!確かに似てる気もするな〜」
A「…!///」
ふーん、と言いながら少し目線を下げて私の顔を覗き込んでくる
急に顔を近づけられてたじろいでいると
小芭内「近い!それにまずは自己紹介をしろ!」バシッ
「痛っ!お前、あくまでも俺のが先輩なんだぞ?」
小芭内「俺は俺の中の基準で敬う相手を決めてるのでな」
「んだと、こら…っ」
えー…なんか小芭内さん、いつもと雰囲気も口調も違うから戸惑う…
でもとりあえず止めないと
A「あ…あの喧嘩は…っ」
カナヲ「ごめんね、A。ちょっと混んでて時間かかっちゃった。あ、会えたんだね…なんでこの二人喧嘩してるの?」
A「カナヲ〜」
御手洗から戻ったカナヲがキョトンと二人を見る
カナヲは私ほど小芭内さんと親しいわけじゃないから、ちょっと引きながらも一緒に二人を止めに入ってくれた
天元「…改めて、俺は宇髄天元。一年A組の担任
担当教科は美術だから一・二年生の内はあんまり関わり少ねぇかもしれないけど、三年からは選択で美術もあるし
行事毎ではクラスの垣根越えて合同とかもあったりするから、よろしくな」
A・カナヲ「よろしくお願いします」
一時はどうなるかと思ったけど、話せばまともな先生っぽくて安心した
小芭内「そろそろ帰りのホームルームが始まる時間だ、教室に戻った方がいい」
A「はい、失礼します」
カナヲと軽く頭を下げて教室に向かおうと歩み出した瞬間
天元「甘露寺!」
A「?」
突然、宇髄先生に呼び止められ振り向くと
天元「明日の放課後、管理棟二階の美術室に来てみな
いいもん見せてやるよ」
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あずきいろ
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時