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天元「A」
A「宇髄先生!」
その日の放課後、いつもの様に中庭のベンチに座って作品に手をつけていると宇髄先生が声を掛けてくれた
A「どうしたんですか?いつもより見回りに来てくれるの早いですね」
いつもは放課後になってから一時間くらい経たないと来ないのに、今日はまだ作業を始めてから十分も経ってない
天元「オリエンテーションの事だけど…ごめんな、善逸や伊之助とだと大変だと思うけど
悪い奴らじゃないから大目に見てやって欲しくて」
そんな事わざわざ言う為に来てくれたのかな…
やっぱり宇髄先生は優しいな
A「少し驚きましたけど、悪気があるわじゃないって言うのは分かってるので大丈夫ですよ
それに、くじ引きで決まったんですから先生が謝る事は何も無いです」
天元「そうかもしれないけど、俺のクラスの生徒の事だしなー…
炭治郎もいるから大丈夫だと思うけど、何かあったら直ぐに言えよ?俺もチェックポイントで待ってるからな」
A「はい、皆と親睦深めながら足を引っ張らない様に頑張ります」
私がそう言うと、宇髄先生は安心した様に笑顔を返してくれた
A「宇髄先生って、本当に優しいですね」
天元「何だよ急に」
A「私もそうでしたけど、宇髄先生を尊敬する生徒って沢山いるんだろうなって思います
宇髄先生が先生でよかったです!」
天元「そりゃどうも…///」
私の言葉に先生が赤面してる事も知らず、私はあの時の事を思い出していた
先生が真っ暗闇にいる私を明るい世界に引っ張りあげてくれた事
きっと一生忘れないし、私にとって大切な出来事
天元「A、最初よりずっと笑顔が増えたな」
A「そうですか?」
天元「初めて会った時から笑顔ではあったけど、心の底から笑った顔とはちょっと違ってた…
けど今は本当にいい顔でよく笑うようになったよ」
A「…///」
自覚はなかったけど、でも言われればそうなのかもしれない
あの日以来、今までと同じ毎日でも少しずつ色が増える様に見えて楽しく過ごせてる気がする
A「もしそう思ってもらえてるなら、きっとそれも宇髄先生のお陰ですね…」
本当に、先生はどこまでも感謝しきれないほど私にいい影響をくれるな
天元「…A、お前あんまり他の奴の前でそんな顔すんなよ」
先生は困った様な照れた様な、何とも言えない表情でそう言う
A「そんな顔って?」
天元「いいから…!」
A「は、はい…」
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時