検索窓
今日:18 hit、昨日:8 hit、合計:113,597 hit

#13 ページ13

蜜璃side


宇髄先生が何とかAの気を逸らして話を進めてくれたおかげで、隙を見て部屋を出られた

用も済んだので、小芭内さんに校門まで送って貰う

小芭内「すまん、Aの事引き留められなかった…」

蜜璃「いいのよ、謝らないで小芭内さん。私が話が終わったらさっさと帰ってればよかったのに…

駄目ね。妹弟の事になるとどうしても気を回しすぎちゃって」

ああでもない、こうでもないと悩みだしたら止まらなくなる…私の悪い癖ね

小芭内「それも蜜璃のいい所だ。気に病む事は無い」

蜜璃「小芭内さん…///」

小芭内「だがな…」

蜜璃「…?きゃ…っ!」グイッ

人気の少ない教師専用駐車場の柱の影に差し掛かった時
いきなり小芭内さんに腕を引っぱられ、腰に回された腕でぐっと体を引き寄せられた

小芭内「俺にとっても、Aは大事な存在だから多少の我慢は効くが

流石に他の男と二人きりで話してると思うと、心の狭い俺は辛抱たまらなくなってしまうのを忘れないで欲しい」

蜜璃「…はい///」

マスクを人差し指で引き下げで、少し余裕の無さそうな表情を浮かべる小芭内さんに思わずきゅんとしてしまう

小芭内「ここが学校ではなく、尚且つ俺が教師でなければ
割と早い段階で宇髄を締め上げていたかもしれない」

蜜璃「小芭内ったら…!」(ツッコミ不在)

小芭内「…それで、話したかった事はちゃんと話せたのか?」

蜜璃「うん、ちゃんと話を聞いてもらったわ

きっと宇髄先生なら、Aの事しっかり見守ってくれると思う」

小芭内「そうか…蜜璃がそういうのなら、きっと大丈夫だろう

さ、今度こそちゃんと門まで送り届けよう
残した仕事が無ければ家まで送ってやりたいのだが」

蜜璃「ううん、会えただけで充分嬉しかったわ

残りのお仕事も頑張ってね、小芭内さん」

小芭内「あぁ、ありがとう」



小芭内さんと校門で別れ、懐かしい元通学路を歩く

私にとって高校生活の三年間は凄く楽しくて、ここを選んでよかったと心から思える時間だった


三年後、Aがここを去る日が来た時も
同じ様に思ってくれたらいいな


沢山の友達と笑いあって、多くの事を学んで
もしかしたら、素敵な誰かと恋をして…

芸術にとって感性は命だから、いろんな経験をして行ってね


応援してるよ、A

#14→←#12


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
188人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。