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蜜璃side
宇髄先生が何とかAの気を逸らして話を進めてくれたおかげで、隙を見て部屋を出られた
用も済んだので、小芭内さんに校門まで送って貰う
小芭内「すまん、Aの事引き留められなかった…」
蜜璃「いいのよ、謝らないで小芭内さん。私が話が終わったらさっさと帰ってればよかったのに…
駄目ね。妹弟の事になるとどうしても気を回しすぎちゃって」
ああでもない、こうでもないと悩みだしたら止まらなくなる…私の悪い癖ね
小芭内「それも蜜璃のいい所だ。気に病む事は無い」
蜜璃「小芭内さん…///」
小芭内「だがな…」
蜜璃「…?きゃ…っ!」グイッ
人気の少ない教師専用駐車場の柱の影に差し掛かった時
いきなり小芭内さんに腕を引っぱられ、腰に回された腕でぐっと体を引き寄せられた
小芭内「俺にとっても、Aは大事な存在だから多少の我慢は効くが
流石に他の男と二人きりで話してると思うと、心の狭い俺は辛抱たまらなくなってしまうのを忘れないで欲しい」
蜜璃「…はい///」
マスクを人差し指で引き下げで、少し余裕の無さそうな表情を浮かべる小芭内さんに思わずきゅんとしてしまう
小芭内「ここが学校ではなく、尚且つ俺が教師でなければ
割と早い段階で宇髄を締め上げていたかもしれない」
蜜璃「小芭内ったら…!」(ツッコミ不在)
小芭内「…それで、話したかった事はちゃんと話せたのか?」
蜜璃「うん、ちゃんと話を聞いてもらったわ
きっと宇髄先生なら、Aの事しっかり見守ってくれると思う」
小芭内「そうか…蜜璃がそういうのなら、きっと大丈夫だろう
さ、今度こそちゃんと門まで送り届けよう
残した仕事が無ければ家まで送ってやりたいのだが」
蜜璃「ううん、会えただけで充分嬉しかったわ
残りのお仕事も頑張ってね、小芭内さん」
小芭内「あぁ、ありがとう」
小芭内さんと校門で別れ、懐かしい元通学路を歩く
私にとって高校生活の三年間は凄く楽しくて、ここを選んでよかったと心から思える時間だった
三年後、Aがここを去る日が来た時も
同じ様に思ってくれたらいいな
沢山の友達と笑いあって、多くの事を学んで
もしかしたら、素敵な誰かと恋をして…
芸術にとって感性は命だから、いろんな経験をして行ってね
応援してるよ、A
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時