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蜜璃side
蜜璃「お久しぶりです!」
二年ぶりに会った宇髄先生は相変わらず
緩めのパーカーにジーンズ姿で、先生って言うよりも歳の離れたお兄さんと言う雰囲気
この何でも相談できる立ち振る舞いが、生徒から慕われる理由なんだろうな
天元「Aだけじゃなくて、お前も伊黒と知り合いなんだな
ってか、めちゃ機嫌悪そうに甘露寺の呼び出しの伝言されたけど何で?もしかしてお前ら付き合ってんの…?」
蜜璃「え…っ!?どうしてわかったんですか!///」
天元「やっぱりか…甘露寺はともかく伊黒わかりやすすぎだろ」
そんなわかりやすいかしら…何だか恥ずかしいわ
天元「んで、わざわざ彼氏差し置いて俺に話って?Aの事か?」
宇髄先生は生徒用の席に腰を下ろして、頬杖をつき本題を始める
蜜璃「Aが美術部に入るって聞いて私驚いちゃって
もしかして、先生がAを部に誘ってくれたんですか?」
天元「あぁ、俺が入部しないかって誘った」
やっぱり…
蜜璃「あの子、中学の時にも美術部に入部したんですけど…一年もせずにいきなり辞めちゃって
それっきり私とも、あまり何かを作ったりしなくなったんです
最初は単純に興味が無くなったのかとも思ったんですけど
Aの様子を見ていたら、どうもそうじゃなさそうで…
私には絶対に言わないですけど、あの頃何か辛い事があったんだろうって思うんです
そんなAが、昨日 嬉しそうに報告してくれるのを見て私も凄く嬉しかったんですけど
同時に…また同じようにAに辛い事が起きないか心配になって…
あの子には、好きな事を心から楽しんで過ごして欲しいから」
何にも囚われずに、真っ直ぐ自分の思うままに羽を伸ばして欲しい
天元「俺も本人から全てを聞いたわけじゃねぇから、その時の事は想像でしかわからないけど
きっと周りが想像つかないくらいの何かを抱えてきたんだろうなって事は
ここ数日話しただけでもわかったよ…
けど、Aはこれから少しずつかもしれないけど、絶対前に進めると思う
そんで、あいつなりの世界をどんどん広げて行く気がするんだ」
蜜璃「宇髄先生…」
Aの事を話す先生の顔は、優しく見守るような暖かさと
その可能性にわくわくを溢れさせている様に見えた
こんな風にAの可能性を信じてくれる人が傍に居てくれるなら、きっと心配いらない
よかった…よかったねA
蜜璃「先生、Aの事よろしくお願いします」
天元「あぁ…精一杯見守るよ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時