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増田「そうじゃなくて・・・こっちで一緒に住まない?」
『え?』
増田「Aが今の仕事頑張ってるのはちゃんと分かってるよ?けど、何かあったときそばにいられないのはもどかしい」
Aが黙り込む。まぁそうだよな。大切な仕事。大切な家族。大切な友達。その全部から離れることを決めるのは、そう簡単なことじゃない。
増田「急いで決めなくても・・・」
『仕事、辞めてもいいの?』
増田「え?」
電話の向こうの彼女の声が涙まじりになる。
『本当はつらい。でも小さい頃からの夢だったし、みんなも応援してくれてたから、つらいとか、辞めたいとか、言ったらいけないと思ってた』
やっぱりどこか無理をしていたんだな。そして、それでも頑張っているAが好きという自分の気持ちが、まさかAの負担になっていたとは。そのことに今まで気づかずにいたことが悔しかった。
『私、俊くんのとこ行っていい?』
増田「いいよ。今までごめん」
ごめん、の一言では済まないけれど、彼女は震える声で『ありがとう』と言ってくれた。これからはずっと一緒だから。どんなことがあっても俺がそばにいるよ。
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ちとせまる(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。確認不足でした。申し訳ありません。オリジナルのタグは外しました。また、レスが遅くなり申し訳ありません。 (2020年7月11日 11時) (レス) id: 522d20a6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちとせまる | 作成日時:2020年5月4日 23時