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-文芸部部室・side A-
1人、部室で、窓の外に顔を出し、万年筆を鼻のしたに挟みながら呟く。
A「千世と大吾何してんのかなぁ」
はずみで万年筆が地面に落ちる。
カツン―。
-理科室・side 千世-
近づいてくる大吾くんの顔。
大吾「･･････」
千世「･･････」
思わず目を閉じる。
蛇口から、水滴が滴る。
-田んぼの見える丘・side 絢子-
近づいてくる藤原先生。
絢子「･･････」
丈一郎「ここ、うんざりするくらいのど田舎やんな。20年前からずっと変わらん」
絢子「？」
丈一郎「文芸部も、あんな立派なとこやなくて、もっと狭い部屋やってんで」
絢子「え！嘘･･････」
丈一郎「(部誌を見せながら)これ、俺んときの部誌。俺の高校生活は、文芸部だけが楽しみやった」
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作者名：Cornet | 作成日時：2021年11月6日 1時
