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戸惑いながらも進行していく絢子。
絢子「新入部員が2人も入ったので、歓迎の意味も込め発表会を行います」
千世「短歌って何ですか?」
晴留「マジで?」
大吾「5・7・5・7・7で構成される詩やで」
晴留「ほら、侍が切腹するときに詠む辞世の句とか、聞いたことあるでしょ?」
千世「??」
A「身はたとえ、武蔵の野辺に、朽ちぬとも」
絢子 晴留 有薫「とどめおかまし、大和魂!」
絢子「いや〜、吉田松陰まじかっこいいわ」
有薫「泣けますね」
千世「・・・・・・」
絢子「あと昔は男女が会うことも簡単じゃなかったから、短歌を書いて好きな人に送ったりしたの。今でいうラブレターね」
晴留「君がため、惜しからざりし、命さへ、長くもがなと思ひぬるかな」
A「ちょっとぉ、やめなよ(照)」
千世「どういう意味?」
大吾「あなたに会うためなら、惜しくないと思ってたこの命だけど、あなたに会えた今は、いつまでも長くあって欲しいなぁみたいな意味」
千世「(照)」
絢子「机に向かっているだけじゃ短歌は生まれないからね!これから2人1組で校内を回って、短歌の元となる『もののあはれ』を探してきてください」
千世「もののあはれって?」
晴留「簡単に言えば、キュンとぴえんって感じ?」
千世「あぁ〜」
絢子「それでは、ペア割を発表します」
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作者名:Cornet | 作成日時:2021年11月6日 1時