94話:悪鬼滅殺 ページ21
ここで承認すれば、もう後には引き返せない。真っ直ぐに私を見つめるお館様に珠世さん、そして心配そうに見つめる炭治郎
……答えだなんて、とっくに決まっている
『………再び悪鬼滅殺を掲げ、お館様への忠誠を誓います』
跪き敬意を表す
「！そうか……ありがとう」
柔らかに微笑むお館様。私の横では、炭治郎が安堵の息をもらしていた
「……では、Aさんはヒーローの道はどうされるのですか？」
『……勿論、ヒーローも諦めません。私、考えたんです……
"鬼殺ヒーロー"とか、凄くかっこいいじゃないかって！』
「！」
"救えるのならば、両方救いたい"。友人からの請け売りだが……昼はヒーロー、夜は鬼殺隊として1人でも多くの命を救いたい。それが、私の願いだ
『ヒーローも鬼殺隊も、私の最高の居場所であり目標であります。どちらか片方を切り捨てることは出来ない
こんな、中途半端な覚悟じゃ駄目だってことは分かってます……でも、』
「いいんだよ、A」
落ち着いてはいるが芯のあるお館様の声が響き、伏せていた視線を上げ目を合わせる
「優しいね。Aは……真剣に考えてくれてたんだね。ヒーローとしての君も鬼殺隊としての君も、どちらも素敵だよ」
"私は、君の夢を応援する"
・
・
「──さて、では君に返したいものがある」
すぅ、と静かに障子が開きあまね様が風呂敷に包まれたものを持ってきた。それを、私の手前に置く
「……開けてごらん？」
『は、はい！』
固く縛られた風呂敷を丁寧に解き、中から姿を現したもの。前世で、私が愛用していた日輪刀と羽織だった
『これ……！』
澄んだ青色の羽織は当時のまま。一切色褪せていない。日輪刀の方も、鞘を抜いてみれば美しく綺麗な白い刃が覗く。勿論、錆び一つも残っちゃいない
「炭治郎がね……見つけてくれたんだよ。君の形見だから大切に持っていた……是非、使うといいよ」
『っ……！ありがとうございます！』
壊れ物を扱うかのように羽織を持ち上げ、そっと抱きしめる。羽織からは、柔軟剤のような甘い匂いがした
ー・ー・ー
〈大正コソコソ噂話〉
・羽織→夢主の呼吸をイメージした羽織(可愛い系より綺麗系)。青いグラデーションのかかった生地に袖や衣の先には天の川をモチーフにした模様がついている
・日輪刀→純白の刀身。鍔のイメージは星
呼 吸 が 大 体 バ レ る (笑)
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チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - hさん» わぁ嬉しいです(●´▽`●)なるべく早めに更新できるよう頑張りますね！ (2020年5月17日 23時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - なのはさん» 落ちですか〜！実は、この小説を作った当初から既に落ちは自分の中で決まっております(●´▽`●)ご期待に添えるかどうかは分かりませんが、最後までご愛読頂けると嬉しいです！ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - ももんがさん» ありがとうございます！！モチベによって更新速度が変わっちゃいますが、なるべく早めの更新を目標に頑張っていきます！ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
h(プロフ) - こんなに続きが楽しみな作品初めてです！これからも楽しみにしています！ (2020年5月17日 1時) (レス) id: 0e4226bf7e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです！もしできれば、オチは炭治郎でほしです！ (2020年5月16日 0時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ＆ピーナッツ
| 作成日時：2020年3月4日 18時
