92話:事の経緯 ページ19
「……それが、未だに不明なんだ。何故奴が太陽の下を歩けるのか、
どうして、やつはまだ生きているのか」
申し訳なさそうに目を伏せるお館様。悲しげなその表情に言葉を詰まらせ、それ以上の事は聞けないでいた
「……ただ、鬼舞辻無惨が再び動き始めている。これは紛れもない事実なんだ。現に……また少しずつ呪いが私の身体を蝕んでいる」
『！』
「……異変を感じたのは数年前。元々病弱だった私の体は更に脆くなっていてね……鎹鴉に頼んでこの近辺を巡回して貰ったんだ
その結果、夕方から夜の時間帯のみ鬼舞辻無惨の目撃情報が入ってきた」
嫌な汗が頬につたる。どくどくと、やけに速く激しい鼓動が脳内に鳴り響く。私が何も知らず、ヒーローを目指している間……そんな事態にまで陥ってたんだ
「……けれど、目撃情報は現段階では夕方と夜。それだけで陽の光を克服したという確証はありません。日が傾けば光も弱くなる……特に逢魔時は不可解な事が起こると、昔から言い伝えがありますもの」
「えぇ。けれど……いずれ奴が日中に姿を現すのも時間の問題…」
『じゃあ……！そうなったら本当に！！』
「うん……でもね、A。こちらにだって希望はある。大正にはお目にかからなかった"個性"という異能。そしてヒーローの存在。これらは、鬼殺隊にも大きなメリットをもたらす」
実際、プロヒーローが昼夜問わず街中をパトロールしてくれるおかげで鬼殺隊への負担も軽減しているそうだ。万が一鬼が出没した場合はヒーローと警察が足止めし、駆け付けた隊士が倒す……それが一連の流れらしい
「ただ、君も知っている通り鬼殺隊は政府非公認の組織だ。ヒーローや警察とも上手く連携が取れれば、もっと速やかな対処も可能だろう」
『！それなら私、伝手があります！』
そこで、今朝校長先生との会話の内容をなるべく端的に説明した
「……そうかい。Aの在学校の……確かに、良い機会だと思う。是非とも詳しい話を伺いたい。それに、聞きたいこともあるからね」
『ご快諾頂き嬉しいです……！ありがとうございます！』
そばに居た炭治郎と一緒に深々と頭を下げる。その後、お館様は珠世さんの方へと視線を移した
「……先程の鬼舞辻無惨の話に戻りますが、可能性として考えられるのは、太陽を克服した鬼、又は青い彼岸花のどちらかを食した。しかし、あまりにも微量だったため効果は薄く、完全な克服とまではいかなかった」
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チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - hさん» わぁ嬉しいです(●´▽`●)なるべく早めに更新できるよう頑張りますね！ (2020年5月17日 23時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - なのはさん» 落ちですか〜！実は、この小説を作った当初から既に落ちは自分の中で決まっております(●´▽`●)ご期待に添えるかどうかは分かりませんが、最後までご愛読頂けると嬉しいです！ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - ももんがさん» ありがとうございます！！モチベによって更新速度が変わっちゃいますが、なるべく早めの更新を目標に頑張っていきます！ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
h(プロフ) - こんなに続きが楽しみな作品初めてです！これからも楽しみにしています！ (2020年5月17日 1時) (レス) id: 0e4226bf7e (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです！もしできれば、オチは炭治郎でほしです！ (2020年5月16日 0時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ＆ピーナッツ
| 作成日時：2020年3月4日 18時
