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「オマエを‟呪い”として
「！？」
「いや何ともねーって」
絞められた首が痛む。
乱れた呼吸が戻ってきて落ち着きを取り戻したいのに、今のこの状況が何一つ分からない。
術式が弾かれて、気絶して……
息苦しさで気が付いた時には虎杖悠仁に首を絞めあげられていた。
「それよりも俺たちボロボロじゃん、早く病院いこうぜ」
両手を挙げて無抵抗の意思表示をする虎杖悠仁の肉体の模様が薄れて消えていく。
何だ、どうなっている。
私はどれくらい気を失っていた？
あの男は何者だ？虎杖悠仁なのか？？
特級呪物・両面宿儺の指は今どこに？？？
「今どうゆう状況？」
「は、」
「なっ……五条先生！」
や、と軽く手を挙げて挨拶するのはここにいるはずのない五条先生だった。
「どうしてここに！」
「来る気なかったんだけどさ。
いや〜ボロボロだねぇ、２年のみんなに見せよーっと！」
カシャカシャシャリリリリリリリリ！！！！！！
「……。」
さっきまでの緊張感が、まるでない。
ボロボロの伏黒恵の画像を心行くまで連射でスマホに納め、五条先生がポチポチと画面をタップしながら言葉を続ける。
アレ、ほんとに２年の先輩に送ってるところなのかな。
「さすがに特級呪物が行方不明となると上が五月蝿くてね、観光がてらはせ参じたってわけ。
で、見つかった？」
「あの……」
「？」
ここまで黙って話の行方を見守っていた虎杖悠仁(？)がそっと挙手する。
「ごめん俺それ、食べちゃった」
沈黙が、流れた。
え？え？？？
今なんて？食べたって？特級呪物を？？？
え、あの腐った指ですよね？
……食べたの？
「「マジ？」」
「「マジ」」
五条先生と私の声が重なって、それに対して伏黒恵と虎杖悠仁が真顔で答えた。
「んー？」
五条先生が虎杖悠仁に近寄って、顎に手を当てたままその顔を覗き込んだ。
いや、近すぎませんか？
虎杖悠仁、仰け反っちゃってますけど。
「ははっ本当だ、混じってるよ。ウケる」
何が見えたのか。
そもそもその目隠しで見えてんのか不思議だが、五条先生が言ってるのだからそうなのだ。
じゃあ、あれは虎杖悠仁の体に宿った宿儺だったのか。
(いや私！宿儺だったのか、とか呑気に思ってる場合じゃないだろ)
殺されかけたんだぞ……
てか本当にアレ食べたんだ……
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早瀬モモコ(プロフ) - リリリンゴさん» リリリンゴさんコメントありがとうございます！とても励みになります！更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2021年10月16日 21時) (
レス) id: 8442258d5b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年10月13日 23時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
リリリンゴ - シリーズ最初から読みました！面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年10月13日 2時) (レス) @page6 id: 5191a43a7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早瀬モモコ | 作成日時：2021年10月12日 1時
