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「怖い」
「自業自得だろ」
「だな」
「あはは…二人とも強いからね…」
と誰も慰めの言葉をかけてくれない一年ズ
「マジであり得ない」
「しゃけ」
と未だにぷんすか怒っているAと肯定する棘、それだけ棘に避けられたのが悲しかったの…と言うのはやめとこう
「でも二人これで距離縮まったでしょ♡」
「まだやる?」
「明太子」
と再度戦闘準備に入ろうとする二人に白旗を上げる
正直焦った、無下限貰っていくねと言われたものの最強である僕の術を奪えるはずないと思っていたけど見事に取られた
使えはしなかったものの、奪えはした、それだけAが無厭足の術を使いこなせているという事
僕たちが恐れるべきものは無厭足とその術じゃなくてそれをもここまで使いこなせてるAとAの共存共栄呪術の方かもしれない
それに棘も僕相手に呪言を使って声が枯れはしたものの吐血まではいかなかった、相手を思う感情が呪力の上昇をする説は強ち間違いではないかもしれない
正直僕たちはまだAの本来の術式、共存共栄呪術を理解してない
「でもまさか悟さんを一発殴れるとは思ってなかった」
「しゃけ」
「二人とも思いっきり来たよね…」
「そりゃいつも通り無限下で防ぐと思うだろ」
「まぁ、今回は少しだけ僕が悪かったしね」
と言えば皆に百悪いと否定される
殴れると思ってなかったということは無自覚、奪えてた事に気づいてなかった…ということか
「ねぇA、無厭足の声とか聞こえたりするの?」
「いや、全然?あっちの生得領域内に入らないと何も分からないし、あっちもわかってないみたい」
「へぇ、そうなんだ…あ、そうだ百鬼夜行の日、パンダと棘は付いてきてね、他はお留守番」
と言えば納得してなさそうなAが口を開く
「私も行く」
「ダメダメ、これはもう決まったこと、それにそんな爆弾抱えてる子連れていけないよ」
と少しきつめに言えば睨まれる、ちょっと言い方きつかったけどそうでも言わないとAは下がらないし
「…でも」
「いつ無厭足が出てくるか分からない、即ちいつ彼方につくか分からない子を連れていけないってこと、わかる?」
と念押しのようにもう少しきつめに言えば悔しそうに僕を睨んで口を噤むA
と同じくAをお荷物みたいな言い方してしまい棘率いる一年ズ皆に軽く睨まれる
いいねぇ、友情って感じで
僕も持ってたはずなのにな、最強の友情を
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作者名:天音 | 作成日時:2021年1月9日 19時