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「はぁ…」

「どうした、老けるぞ」
「もう十分歳だろ」
「しゃけ」
「先生大丈夫?」

と唯一優しい言葉をかけることを知ってる優太

二年は僕に対して優しくするという選択肢を部屋に忘れてきたのかな?

「いや、仕事めんどくさいなぁって」

「お前いつもサボってるだろ」

と言う真希に賛同する一同

いやいや、これでも僕頑張ってるよ?あれ〜おっかしいなぁ、ナイスティーチャーな五条先生なんだけどな

「上の人となんかあったんだろ」

「パンダ半分せいか〜い!」

とテンション高く言ってみるもうざがられる

「そういえば最近Aと連絡取った人いる?」

とAの名前を口にすればわかりやすく興味を示す棘

棘は…取ってなさそうだし、と言うか

「私らAの連絡先知らねぇぞ」

「だと思った〜!」

と言うことは現状Aの連絡先持ってるのは僕だけか

「棘もないの?」

「…しゃけ」

と不機嫌そうに言う棘、聞いちゃえよ

「高菜?」

「ん?いや、特に何もないよ気になっただけ」

と嘘を吐く

あの日Aに正義はなんだと思うと問うた、あれは確実に間違いだった

僕の問いの答えを聞いた瞬間にしくったと思った

必要ないAの閉じ込めてた黒い部分をわざわざこじ開けるような質問だった

「乙骨の秘匿死刑の他にも保留になってる事があるの忘れるなよ」

とあの日上に言われたことを思い出す

Aの秘匿死刑、Aの呪術は特殊であり強い、相手の術を奪い好きに付与出来ると言うのは普通なら特級術師認定されてもおかしくない

折本里香と言う特級過呪怨霊も飲み込めたと言うことが事実なら尚更だ、特級相手にも互角に戦えると言うことだ、なのに未だに準一級で留まってるのは使いこなせてないのか

はたまた棘を待っているのか

どちらにせよあの子の呪術は特級レベル、そんな彼女を野放しにする訳もなく、優太同様、暴走及び呪詛師になった暁にはAの残ってる道は死あるのみだ

母親が元呪詛師と言うのもあって上はビクビクしてるけど、棘が居る限り、そして変に刺激しない限り大丈夫だと思う

優太も明るい前向きな性格になってきてるし全て順調だ

と思っていると携帯に棘指名の仕事の連絡が入り棘を呼んだ

「優太も一緒に行っといで、棘のサポートだ」

「サポート…」

「ってよりは見学だね、Aも居るらしいし、しっかり勉強しておいで」

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作者名:天音 | 作成日時:2021年1月9日 19時

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