キミとのキセキ (ページ8)

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それから、校舎までひたすら真っ直ぐに歩く。

歩くたびに、サラサラと靡く自分の髪に、風がそよそよと吹くおかげでヒラヒラと舞っていた桜の花弁が私の頭に舞い降りた。

それに気づいて、自分でとって、手のひらでそれをギュッ、て握りしめる。

それから、元のひらひらと舞っていたところに、風に乗せて花びらを返した。

そして、ついに学校の校舎にお邪魔する。

校舎が立派すぎて思わず後退りしそうになるけど、私は一度ごくんっ、て唾を飲んで、深呼吸して校舎に入ることにした。

大きなガラス張りの扉は全開で、私たち新入生を歓迎してくれているらしい。

それから、ドキドキしながら扉を越えると、他学年も含めて、沢山下駄箱の並んでる所が見えてきた。

対して中学校と変わらない下駄箱の並んだ姿に少し安心し、ホッとする。

そして、私は自分のクラスの下駄箱を探す。

そして少し端の方に1年D組って書かれた看板みたいなの(？)が、下駄箱の上に乗っていたので、そこの、自分の出席番号のシールが貼ってある箱の中に靴を入れた。

それから、新品のスクールバッグの中から上履きを取り出し、外履きから履き替える。

さっき、散々紙を見て自分の出席番号を確認したけど、一応、もう一度紙を出して、確認。

私は、40番、1番最後だよね。

よし、40番だ。

もし間違ってたら、知らない人に大迷惑をかけてしまうから、ここは少し入念に。

そして、高校の下駄箱は扉がついているタイプのもので、プライバシーが少し守られているように感じた。

この学校は1クラス40人編成で、男子と女子は、各20人ずついるんだって。

で、この学校は男子と女子の出席番号はそれぞれ分かれていて、1から20番までが、男子。

21から40番までが、女子。

だから、出席番号的には1番最後。

この学校は、多分誕生日順に出席番号を決めているらしい。

もし苗字順だったら、もうちょい前の方だと思うし。

3月18日生まれの私は、このクラスでは1番年下か。

それから、クラスまでの生き方がわからなくて、キョロキョロ周りを見渡していると、大きな模造紙が視界に入ってきた。

その模造紙にはこの学校の地図がご丁寧に載せてあったから、それを参考に自分のクラスを探す。

そして、見つけたんだけど私のクラスは、3階の東側にあるらしい。

よし、行くか。

そう言って、地図を参考に自分のクラスに行くために、東側の階段を登り始めた。