キミとのキセキ (ページ7)

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それから、通学路をしっかり守ってウキウキして小走りしていたら、自分の通う高校の校門が見えてきて。

そして、周りには私と同じ制服を着た同い年と思われる子が沢山溢れてきた。

両親と一緒に来ている子もいれば、私のように1人で来てる子もいるし、友達(？)と思われる人と来ている人もいたりして、様々だなぁ、と思う。

高校の名前が書いてある校門の正門は凄く威厳のあるように見えて、少しドキドキしながらもしっかりと門をくぐった。

この門をくぐった…、

ただそれだけのその事実に、なんだか急に本当に私高校生になったんだ、って実感する。

それから、道が分からなくて少し周りをキョロキョロしてると、先輩と思われる人が寄ってきてくれたの。

そして、言葉をかけてくれて、助けてくれたんだ。

入学おめでとう！今日から一緒に高校生活楽しもうね！って言われて、その後プリントみたいなのを配られた。

その紙のおかげでちゃんと道もわかったんだ。

それから、一年生の下駄箱までの道は、ただただまっすぐ進むだけ、とご丁寧にプリントに書いてあって。

その裏には、新しいクラスの名簿も載っていた。

私は、一度素早く道の端に寄って、必死になって、自分の名前を探す。

紙に記載されてる名前を指で一つ一つ辿りながら、やっと自分の名前を見つけることができたんだ。

…へぇ！私は1年D組か！

中学校の頃は、数字で何組、って言っていたから、英語のクラス分けになんか感動している。

この学校は、1学年7組あるらしくて、中学の時よりも沢山あるクラスに驚いた。

正直、今、自分のクラスを見つけるまでにサラッと見た女子の名前と、自分のクラスの女子の名前しか見ていないけれど、知らない人の名前しか無い。

やっぱり人見知りの私にとって、知らない人は少し未知の世界だけど、その人とも仲良くやっていきたい。

てか、じゃ無いと私友達出来なくなっちゃうし！

私は、校舎まで繋がる道の真ん中に戻り、大きな桜の樹木たちに見守られながら、1人、大きな一歩を踏み出した。