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月に一度の当番で会社に泊まりの日がある。
その時だけAを雅紀に預かってもらうことにした。
一日中部屋の中にAをひとりぼっちにするのは嫌だったし
何より、Aはひとりぼっちだとご飯を食べないから。
Aはご飯を食べるとき、いつも俺を待っていた。
先に食べてもいいよと言っても、俺が席に座って食べ始めるまで食べなかった。
そのことに初めて気が付いたのは、突然降り出した雨にやられて濡れて帰った時。
早く風呂に入りたかったけど、腹を空かせて待ってたであろうAに、先にご飯を出してやってから
ゆっくり風呂で体を温めて出てきたら。
Aはご飯を入れた皿の前で、全く食べずに座り込んでいた。
俺が出てきたのに気づくと立ち上がって尻尾を振って。
「・・待っててくれたの？」
なんだか無償に嬉しくて、慌てて自分の分の食事を用意して、いつものように座って食べ始めたら
Aもおいしそうにご飯を食べ始めた。
やっぱり俺のこと待ってたんだ。
それはとても嬉しい半面、ちょっと困ったことでもあった。
それが、月に一度の泊りの日だ。
「今日は帰ってこないから、一人でもちゃんとご飯食べるんだよ。俺のこと待たないで。わかった？A。ご飯、ちゃんと食べるんだよ」
そう言い聞かせてご飯を置いて行ったんだけど、帰ってみたら案の定食べてなくて。
一晩くらい食べなくても平気でしょ。ってみんな言うんだけど、確かにそうかもしれないけど。
でも。
雅紀にこのことを話してみると
「わかった。潤が泊まりの時は俺がAちゃん預かるよ。で、ちゃんとご飯食べさせるから。そんなだと潤も心配で仕事に集中できないだろ？」
「ありがとう雅紀。雅紀が預かってくれるなら安心だよ」
「全然いいよ。俺もAちゃんにお礼のキスしてもらいたいし？もういっそのこと俺んちの子になっちゃう？」
Aを抱き上げてキスする雅紀から、慌ててAを取り返した。
疲れて帰って来た時
ソファにダイブするように倒れ込むと
Aは俺の上に飛び乗ってきて頬をペロペロ舐めてくるから
引っ張り込んで腕の中に閉じ込める。
俺に押し潰されながらも大人しく抱かれてくれるから、フワフワの毛に頬擦りする。
そうすると、疲れた心はもちろん、体も癒されていくようで
「よしっ、ご飯食べて散歩行こうか」
と体を起こすと、嬉しそうに「ワンっ」と鳴くAに
俺も自然と笑ってるんだ。
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
