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救急箱を探してレイの傷の手当てが終わったころ、ピンポーンと玄関で鳴った。
「誰だろ。ちょっと待ってて」
レイにそう断わって玄関を開けると
「迎えに来たよ」
雅紀が立っていた。
「え？どうした雅紀」
「え？今日預かる日だよね。あれ、俺時間間違えた？」
「じゃなくて、Aならもう行っただろ？」
「え、俺出かけてて今帰ってきたとこなんだけど」
見ると雅紀の手にはコンビニ袋。
中にはAの好きなイチゴミルクのパック。
慌ててドアを大きく開ける。
廊下の端、雅紀の家の前を見たけどAの姿はなかった。
「ちょっと待て、じゃ、Aは？！」
「え？何、いないの？」
その時雅紀がレイの靴に気づいて
「え？レイちゃんもう来てんの？じゃぁAちゃんは？」
「だからっ、Aはさっきお前んちに」
言いかけた時
「ねぇ、電話なってるよ」
レイが俺のスマホを持って近づいてきた。
雅紀を見て
「あ。雅紀君、久しぶりだね」
と話しかけてる横で画面を見ると翔さんから。
正直今はそれどころじゃないけど、仕事のことかもしれないし、視線は外を見渡しながら電話に出た。
「もしも「松本？あのさ、今、Aちゃんそこにいる？」
ちょっと焦った翔さんの声に胸がざわつく。
「・・どうしてですか？」
「あのさ、今公園にいるんだけど、公園の前で犬がはねられたっぽくて。
和也も一緒だからちゃんと確認したわけじゃないんだけど、ちらっと見えた感じがAちゃんに似てるような気がして気になって。
なぁ、Aちゃんそこにいるよな？」
翔さんの声がまだ聞こえたような気がしたけど、スマホを雅紀に押し付けて、俺は全力で走り出した。
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
