キミは神様。

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どれくらい経ったんだろう。


すごくすごく長い時間が経った気がしてる。


そう、何日も。

何週間も。



眩しい光で、目が覚めた。


体が宙に浮いてる感覚。

目を開いたら、
お母さんが泣きながら、私を見てる。

その隣にはお父さんもいて。


お葬式だ。


高校の制服を着た私の遺影。


ここはどこ？

今、いつなの？



私、死んでるの？



違う。


私は・・・


ちゃんと生き抜いて、

大学にも行ったし、
就職だってした。


智に出会って、恋もして・・・


お腹の中に智にそっくりな男の子の赤ちゃんだって。


そう強く念じた時、
お腹で赤ちゃんが動いた感覚がして、
目が覚めた。


「神山さん、分かりますか？
病院です。
３日も眠ってたんですよ。
赤ちゃんは無事ですから、
安心して下さいね」


看護師さんが私に必死で話しかけてくれてる。


お母さんが涙を流しながら、
私を見つめてるの。



そうだ。

思い出した。


トラックが私たちの車に突っ込んできて・・・


「智は？
主人はどうなりましたか？」


跳ね起きて聞いたら、
看護婦さんが目を伏せた。


「意識不明の重体です」


そんな・・・

どうして？




翌日になって、
お腹が痛み出した。


智はまだ目を覚まさない。


「陣痛、薬で遅らせてたんだけど、
また始まったみたいですね。
間に合って良かった。
すぐに分娩室に移動しましょうね。
初産だから、
時間はかかると思いますけど・・・
体力が続かないようなら、
緊急帝王切開に移行しますね」


看護師さんの説明を聞いてたら、
経験ないとんでもない痛みが襲ってきた。

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