キミは神様。

１ 主人公Side ページ36

ASide


神様は、
意外な事にやきもち妬きだ。


高校時代は、
私になんか興味なさそうだったし、

小瀧君への恋も応援してくれてたのに。



神様にミーティングルームでキスされた時、
本当は嬉しかった。


でもどうしていいのか分かんなくなって、
パニックになって、逃げちゃったの。

その時、小瀧君に告白された事。

なんとなく言いそびれちゃった。


神様と付き合うようになって、
１週間。


お休みの日の初めてのデート。


アイスクリーム屋さんの前を通って、
ふと思い出して。

「アイスクリーム、奢ってあげたの、
覚えてる？」

そう聞いたら。


「やからな。
それは俺ちゃうって。
女の子に、
しかも、すっごい年下の女子高生に奢ってもらうて。
どんだけ情けないヤツやねん」


だって、神様はお金持ってないからしょうがないのにな。


着物着てて、カッコ良かったな。


ぼんやり昔の事、思い出してたら。


「A、さてはアイスクリーム食べたいねんな？
買うたるわ。
入ろ？」

私の手を引いて、
自動ドアをくぐってく。


こういう強引なところ、
すごくきゅんてくる。


「どれにする？俺は・・・」


「神様も食べるの？」


やっぱり、スイーツ男子なんじゃん。

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