キミは神様。

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「どうしたの？
今日も好きなアイス、奢ってあげるよ」


空に向かって呼びかけたら。


すい〜って降りてきたけど、
まだ拗ねた顔してる。


「小瀧くんて、
ほんま優男いうか、チャラいな」


ちってまた舌打ちした。


小瀧くんが登場すると必ず、
神様はご機嫌ななめだ。


「小瀧くんの背が高いから嫌いなんでしょ？」


つい笑っちゃったら。


「そんなんちゃうわ。
A、騙されんなや。
あいつには彼女おるねんで？
他の男に寄り道したら、
運命の相手に出会われへんなるで？」


急に真面目な顔するから。


不覚にも胸がきゅうってなった。


「そういうもんなの？」


みんな、何人かの人と付き合って、
結婚する気がするのに。


「そういうもんなんや。
分かったか？」


神様がちょっとやきもち妬いてるみたいで可愛いから。


素直に、


「分かった。
２３歳になって運命の人に出会えるまで、
他の人にはときめかない。
頑張るよ」


将来はまだ見えてこないけど・・・


神様の言うとおり、
芸大にでも進学しようかな。

音楽も、他の芸術ごとも好きだから。


「よし。約束やで？」


神様が小指に巻いてた、
赤い糸をほどいた。


不思議に思ってたら・・・


「これ、あげるわ」

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