君日記（ Ⅰ ） (ページ8)

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今日も砂時計を目で確かめる。

空には雲1つもない青空が広がっている。

まるで空に海ができたみたい。

ちゃりんちゃりん....

自転車の音が近づいてくる。

紫「おっはよー！」

廉「おはー」

彩「おはよ！」

同じおはようでもこんな違うんだと思いつつ、

「おはよう！」

と笑顔で返せた。

廉「Aちゃんチャリやないやん

　よし、彩走れ、笑」

彩「そこは廉が走るべき」

本当にいつもこんな感じなんだ笑

君はどんな顔してるんだろう

........

紫「一緒に乗る人、この指とまれ！

　はい、とまった～」

そう言いながら、

私の手は、自然と

君のこと指先を包んでいた。

戸惑う私をみて

君は優しく微笑みながら、

紫「絶対離すなよ～？笑」

そう言いいながら

また腕をひいてくれるから

私は君の大きすぎる背中に

ぴったりくっついた。

振動で私の手が緩むと

すかさず腕を引っ張ってくれる

気づいたら、私の腕を離さないまま

学校についちゃっていた。

でも私は気づいてたよ、？

確かにあの時、

彩ちゃんが寂しそうな顔してたのを.....

紫「乗り心地はいかがでしたか？」

「...最高でした、」

紫「じゃあよかった」

「ありがとう、」

紫「俺もありがとう」

君のこの優しい笑顔がだいすきだ。

教室に入ると、

みんなが温かく出迎えてくれた。

でも、

どこから来たの？っていう質問は

好きじゃない。

彼らの影に隠れながら

私は空いている席に

ちょっこり座った。

朝のホームルームで、

簡単な自己紹介をして、

席に戻った。

「いきなりだけど、

　席替えすっか？？」

先生が突然そんなことを言い出す。

いきなりきつすぎるよ、

紫耀くん達としか話してないし、

彼ら以外と話せる気もしてない。

もしこのクラスに

紫耀くんが好きな子がいて、

その子と隣になっちゃったら....

でもそんなに怖がる必要はなかった。

だって、

私の隣の席が、

紫耀くんだったんだもの…

ついでに言うと、

私の前の席が廉くん。

その隣は彩ちゃん。

こんな偶然あるの、？

でも嬉しいのは、

私だけじゃなかったんだよね。