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紫「彩、一緒行くよ？」
彩「んー平気！ありがと」
君の少し寂しげな顔初めて見たな。
紫耀くんってこんな表情するんだ…
胸の奥の細い棘が刺さった気分になった。
廉「あんとき海で
偶然あった女の子と日暮れるまで
一緒におったなー」
紫「懐かしい笑
あれまだ持ってる？」
廉「当たり前やろ笑」
紫「彩も初めての女友達って
すんげえ嬉しそうだったな」
廉「ほんまにな笑
今となっては、、なあ笑」
やっぱり、あの日の思い出は
私だけのものじゃなかったんだな
今すぐに言いたい。
もう一度会いに来たよって
廉「Aちゃんって
海きたのはじめて？」
「いや、2回目です、」
初めても、2回目も
私の夏には必ず君たちがいた。
廉「じゃあ、2回目の夏、
俺らにちょーだい笑」
紫「だからーー
ちゃらいわ笑」
私の夏、すべて君たちに捧げるので、
君たちの夏、
紫耀くんの夏、
夏の間だけ、
そばにいさせてください。
「、もちろん、」
たった一言だったけど、
私の中ではとっても大きい一言だった。
(「ただいま〜！
これどうぞ！」
「ありがとう、彩ちゃん」
紫「ありがと」
廉「遅いねんて笑
嘘、ありがとうな笑」
私、幸せだな....
「知覚過敏〜」
廉「急いで食いすぎやねんて笑
可愛く食えってゆっとるやん
Aちゃん見習いや笑」
彩「うるさ笑」
いつまでもそんなやりとりを続ける彼らを
私は紫耀くんと同じアイスを食べながら見つめた
紫「星じゃん！」
「....？」
紫「これ、星の形したやつレアなんだよ」
近い、君の息が私の髪の毛揺らした。
「そうなの？
食べる？、」
とか言ってみたけど、
君はなんていうんだろ、
「ん、食べる笑」
子供みたいに口を開ける彼に
あーんしてみた。
アイスがとけちゃうのは
暑さのせいじゃなくて、
君のせいだからね、
彩「Aちゃん、明日から学校よね？」
「うん、行く、」
彩「お家どこ？
朝迎えいくよ！」
朝から君達といてもいいの、？
「ありがと、
できればこの海で待ち合わせにしたい、」
彩「了解！
水鉄砲買ってきたから一緒にやろ！」
そう言って水かけ合ったり
追っかけ合ったり
楽しい夏がはじまった。
あっという間に暗くなり、
また明日と手を振りあい、
私は、
朝おいた、砂時計の元へ駆け寄った。
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作者名：嶺花 | 作成日時：2020年6月21日 13時
