君日記（ Ⅰ ） (ページ33)

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今日はあえるかな…

ほんの少しの期待を胸に

海を眺める

あぁ、ここが出会った場所か…

なんて思いながら

あの頃を思い出して

更にしんどくなっていた

「Aちゃーん！」

ん、？

そう呼ぶ声は、

女の子。

きっと彩ちゃん。

私は、すぐ声がする方へ顔を向けると

「今日ひま、？」

そう言って私の両手を握ってくる

2日ぶりの彩ちゃんだ

「彩ちゃん、？

　寂しかったよ、、」

彩「ごめんね、

　ちょっといろいろあってさ、、」

「いろいろ、って、

　何か聞いてもいいかな、？」

彩「もちろん、」

そう言うと、

握りしめられた手が

ゆっくりと下におりていき、

彩「あのね、

　全然大したことないんだけど、

　小さい頃から病気があって、、」

「あ、そうだったんだ、

　それで病院に、？」

彩「まあそんな感じかな！

　でも見ての通り元気だから！

　てか、今日あいてる、？」

「うん！

　がら空きです！笑」

テンポのいい会話と

彩ちゃんの笑顔

なんか久しぶりだな

でも昨日、

きっと紫耀くんと一緒にいたんだろうな

とか考えたら

ちょっとだけしんどいかな、

彩「ついてきてほしいの！」

そういって手を引く彩ちゃんの手は

とっても冷たかった。

でもそれは、

私に対するマイナスな感情ではない

それだけはなぜかわかった。