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もうどうしたらいいの
でもそんなの幸せな時間も一瞬で
彩ちゃんたちが戻ってきた
彩「いいのあったー？」
紫「おう笑」
廉はどこか遠い目をしながら
廉「次いこうや」
その店をでて商店街のような道を歩く
顔を上げれば目の前で
楽しそうに笑う紫耀くんと彩ちゃん
ここの三人は幼馴染
だからそれ以上でもそれ以下でもない
そう思っていたのに
違うみたい.....
13年間すきだった
だいすきだった
そう思っていたのはきっと
私だけで、
紫耀くんの中では
ただ楽しかった夏の思い出
それだけなんだろうな
だいすきになっちゃったからこそ
辛くて
寂しくて
辛くて
どうにかなっちゃいそうなのに
全部全部全部
私の中にしかない
感情だったの、？
でも
だったらどうして
仲良くするの、
優しくしてくれるの、
もっとわかんないよ、、
紫耀くんなんて、、
もう
嫌いだよ.....
気づいたときにはもう
私は彼らから
どんどん遠ざかろうとしていた
いや、
遠ざかっていた
自然と向かった先は
海.....だった
あの夏を過ごした、海....
力が抜けたように
その場にしゃがみこみ
ただひたすら
乾いた地面を
私の涙が潤していた
もう、
彼らに会うの
やめようかな、
そうすれば
みんな幸せ.....だよね、
夕日は落ち、
真っ暗な闇の中で
ほんの少しの星の光が
私を冷たく照らしてくる
「そろそろ戻ろう」
そうつぶやき、
歩き出した。
....…
私は
誰かのぬくもりに
包まれていた
「えっ.....」
あれは確かに......
しかし私は
砂時計の砂が落ちきるのと同時に
その人とは違う世界に
帰っていくこととなった
「今日は間に合わなかった....」
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作者名：嶺花 | 作成日時：2020年6月21日 13時
