君日記（ Ⅰ ） (ページ12)

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海につき、

手を離して自転車から降りようとすると

私の腕は再び廉くんのものになっていて

「俺んとこきいや」

なんて言ってくるんだもん

さすがにキュンとしちゃう

夏、

私の恋はどうなっちゃうんだろう

砂浜で寝っ転がって

のんびり波を音を聞いていると

なんだか眠くなってきちゃう。

........

気がつくと私は

紫耀くんのたくましい腕を枕に

眠ってしまっていた。

なんでそうなったかは全くわからない。

覚えていない。

思い出せない。

君の目を見ようと顔を上げると

唇があたりそうで

ドキッとした。

すやすや眠る君

やっぱり可愛すぎるよ、

あれ、廉くんは、？

あ、いた。

少し離れた砂浜で

一人で座っている。

眠っている紫耀くんを起こさないように

私は廉くんの元へ走る。

「廉くん！」

廉「おーAちゃん

　どしたん？」

「いや、なんかあったのかなって思って…」

廉「ありがとう、

　なあ、

　 Aちゃんは

　恋しとる？」

「え？、えっと......」

廉「恋ってなんやと思う、？」

「え、、恋、、

　胸が苦しくなること、？」

廉「そーなんよなー

　好きって簡単に言えたらええねんけど

　それで何かが崩れんのもいややねんな～」

そっか、そうだよね、、

私は君に会いに来た

君にもう一度会いたくて来たけど、

私がもしも好きを伝えたら、

絶対何かがおかしくなってしまう

だったら何も伝えずに

君のもとを去るべきなのかな？

でもそんなの嫌だ、

夏の間だけ、

31日間だけでいいの。

初めて好きになった人と

一緒に過ごさせてください。

好きでいさせてください。

君の気持ちの邪魔は

絶対にしないと

誓います、から、、、