審神者就任１ヶ月 ページ25
鍛錬しかしてないので変化のない暮らしの中に、一石が投じられた。
自分で戦場に出てその分の報酬が貰えるようになった為、ほとんど関わりのないマンションの隣人くらいのイメージになっていた刀剣男士からの接触申請が届いたのだ。
居候しているのは俺であるという意識があった俺は首を傾げる。
「勝手に来ればいいのに」
「山中にしかけてある罠を警戒したようですねえ」
…確かに直線ルートを使って無傷でこちらに来るのは無理かもしれないな。初見なら尚更。
「(本丸に近い簡単なルートの)罠の状況は？」
「こちらになります！」
見せられた山の地図。大きな緑の点(本丸)の周囲だけ何も無いが、あとのエリアは真っ赤に染まっている。
「まあいい。許可を出しておいてくれ」
「了解しました！」
確かに音信不通で山を罠だらけにしたのは良くなかったか。謝罪の手紙でも書くか？こんのすけがよく分からない未来の発明で届けてくれるだろう。
刀剣男士宛ということで筆を手に取ってさらさらと紙に走らせていく。
『拝啓
刀剣男士様方──』
「文面が硬いです！」
「あっ」
近くに来たこんのすけが一喝し、書きかけの紙はその大きく開いた口に一瞬で吸い込まれた。
そ、掃除機機能…！？
「書いたものはお前が届けるのか」
「はい！あまり審神者様方はご存知ないようですけど、こんのすけには本丸へのメッセージ送信機能がついておりますので。近頃は兼業の方も多いですから」
これに書いてあります。
ずずずとこちらに押されてきたのは辞書を上回るだろう厚さのこんのすけの説明書だった。
「…これは、(誰も)読んでないんじゃないか…」
説明書の存在すら頭の奥に追いやっている者も多いのではないだろうか。
そう言うとこんのすけはガンッとショックを受けたように耳を垂らした。
「なんと…！？父とも呼ぶべき私の開発者にせっかく作って頂いたのに…！」
ペラペラ捲っていくが文字が小さいし行間も図もない。…本当に読ませる気があるのか…？
「他にも決闘のレフェリーなどの機能もついているのです！」
「なんだそれは」
自慢げに鼻を膨らます。
呼吸を必要としてないくせにやたら動作が細かい。
「付喪神である以上交わした『約束』は人に対して絶対です。そのため、刀剣男士様にも審神者様が背負った制約と同等のものを課して対等な契約にする機能になりますね」
「そうか」
よく出来ているな。
知らなかった。気軽に約束しては行けないのか…
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ふわな - あの某掲示板感が面白いです！更新待ってます！ (2022年8月12日 15時) (
レス) @page8 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 続きを寒いなか正座で待機中 『ﾌｸﾌｸﾌｸ……………どこ?』 (2021年2月6日 22時) (レス) id: b89caa16cb (このIDを非表示/違反報告)
めがね - つ･･･続きを･･･O( ° Ｏ ° O) (2021年1月23日 22時) (レス) id: af4084f8cb (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続きがとても気になります！！更新頑張ってください！！ (2020年10月11日 23時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2020年7月12日 14時) (レス) id: 0be41e7afe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トイプードル | 作成日時：2019年9月24日 11時
