【刀剣乱舞】うちの主が強すぎて勝てない！【鬼滅の刃】

審神者就任二週間 ページ23

山下りにも慣れてきた。
最近は刃物が仕込まれているルートを使うようになったせいで生傷が絶えない。

学校でもなんだか教師に微妙な目で見られたり話しかけられたりする。


「…冨岡、お前最近なんかあったか？」

「住み込みのバイトを始めました」

「…楽しいか？」

「(刀とロボットしか居ないので)人と話さなくていいので楽です」

「その、傷は？」

(頬を撫でる)
「(飛んでくる刃が)かすってしまって。避けるのが遅れて」

「何かあったら言えよ…！俺はお前の味方だからな…！」

「(未来に関することだなんて言えないけどな)守秘義務があるらしくて」

未来の薬のおかげであとは残らず消えるが、大きな絆創膏を顔に張っているのは目立つらしい。今度から隠しておこうと思う。

それをこんのすけに言ったら

「それ闇系のバイトしてると思われてませんか？」

と言われて驚いた。

そうなのか…

「未来の技術で怪我とか治せないのか」

「可能ですが審神者様の怪我をいちいち治すのはお体に良くないですので！体本来の機能にまかせた方が将来のためですよ」

「…」

そんなに甘くないか…
仕方ないな…

「(もう一度)行ってくる」

「山頂に着いたら合図をお願いします！」

山に登って、降りて、刀を振って、型をなぞる。

こんのすけ相手に会話することにも慣れてきたし、良く考えれば油揚げを与えておけば動き続けるなんてこいつ相当コストパフォーマンスが良いのでは？
食べ物の栄養バランスも考えてくれるし。二週間でそれなりに筋肉も着いた。もう刀を取り落とすことは無い。


「新記録ですよお！むむ、こちらもわなの仕掛け方を変えねばなりません」

…若干、こんのすけの考え方が脳筋になった気がするが気のせいだろう。
難易度が上がるのは俺のためになるし。

後、早くやっておけばよかったと思っているのが録画だ。
こんのすけに型を録画させてそれを見て修正する。先生の型も録画してあるのでさらに比較も完璧。

前にもあったら剣士の量が倍に増えてたんじゃないか？と思う程。そう考えれば通信講座とは凄いシステムだな…


そして最近思うようになったことがひとつ。

「…(相手をしてくれる)敵が欲しい」

実際に技を使わねば感覚は戻らないし、実践に優る近道はない。
そう考えているとびっくりするような事が告げられた。

「ありますよ！」

「えっ」

え？？

「本当は刀剣男士用の仮想訓練なんですが、審神者様なら問題なく使用できるでしよう。」

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