審神者就任一日目 後その3 ページ20
今度はゆっくり周りの景色(と言っても木しかない)を見ながら山を下る。
たどり着いた離は到着地点の近くにあり、ここをスルーしたことにさらに申し訳なさが湧いてきた。
「(思ったより)広いな」
「あくまでも避難所のようなものですが、護衛の刀剣男士の生活スペースも取ってありますのでこれくらいが最小サイズになりますね!」
それもそうか。
目の前にあるよく見る一戸建てサイズの離れを見る。前世で住んでいた御館様に頂いた家に何となく似ているかもしれない。こんなにボロくはなかったが。定期的に隠のメンテナンスも入っていたようだし。
「操作を教えてくれ。手入れとやらがいるんだろう?」
「?手入れを行うには刀剣男士様の本体が必要ですが?」
「(!?)聞いてない…」
だからここで話を聞いてから向かうようにとの事だったのか…
この程度の任務がこなせないなんて柱としてどうなんだ…?
どんより落ち込む俺を気にしたのかこんのすけがわざとらしいハイテンションで言葉を紡ぐ。
「でも審神者様の霊力とこの地形は相性が良いそうなので!本丸に馴染めばこの空間全てが綺麗になりますよ!」
「霊力ってなんなんだ」
「生命力のエネルギーのようなものです!審神者様のものは清涼な流水に近い性質を持つので穢れを洗い流すにはピッタリですよ!」
さらによく分からなくなった…
俺に水の呼吸が適したのはその質のおかげだということだろうか。
つまり煉獄なら炎、不死川なら風、伊黒なら蛇…蛇みたいな霊力ってなんだ??
「まあそのうち慣れるでしょう!」
適当すぎるぞお前。
今度は意気揚々と目の前を歩くこんのすけについて行く。
案内された部屋にはせっかくの和の雰囲気をぶち壊す機械類が並んでいた。またこれか。
げんなりする気分を隠しきれない。
「お前が(これらで操作する機能を)使えると聞いたが」
「ええ!なんなりとご命令下さい!」
ではまず、手入れの為に本丸へ霊力を循環させるとこから?
「本丸へ霊力を回してくれ。」
「了解致しました!…全体に回ると空間内の地形を変更出来るようになりますが、何かご希望は?」
万能だな霊力…
地形の変更…そうだな。
「山を弄って、あとこの家も変更する。」
「記憶を読み込むか、過去をスキャンすると手軽ですが。1からデザインすると少々お時間が…」
「山は過去のスキャンで。大正…何年かはわからんが狭霧山だ。家は記憶読み込みで頼む」
過去をそのまま再現できるのは嬉しいな
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ふわな - あの某掲示板感が面白いです!更新待ってます! (2022年8月12日 15時) (レス) @page8 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 続きを寒いなか正座で待機中 『フクフクフク……………どこ?』 (2021年2月6日 22時) (レス) id: b89caa16cb (このIDを非表示/違反報告)
めがね - つ・・・続きを・・・O( ° O ° O) (2021年1月23日 22時) (レス) id: af4084f8cb (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新頑張ってください!! (2020年10月11日 23時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2020年7月12日 14時) (レス) id: 0be41e7afe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トイプードル | 作成日時:2019年9月24日 11時