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審神者就任一日目 前 ページ16

「おはようございます。時間通りですね」

「おはよう」

今日が日曜でよかった。働き方改革で教師の出勤日が減り、その都合で日曜は部活もないのだ。

「では早速…という前に、まず時の政府へご案内させて貰います。書類等はこちらで制作しますが、機器の扱い等を覚えていただく必要があるので」

「ああ」

未来製の電子機器なんて想像もできない。
万一にも霊力で動かせとか言われたらどうすればいいのか。呼吸の使い手として体をおおよそ思う通りに動かせるとはいえそんなものは感じたことも無いのに。

「では、どうぞ」

集合場所に定められていたのは一体いつ出来たのかわからないが幼い頃はなかったはずの新しい鳥居。門の部分はぐるぐると形容しがたい色に渦をまいており、男の手はその中を指し示している。

「(この中に飛び込めというのか?なんの説明もなく?)」

にこにこした顔は揺るがない。
その顔に何となく試されているような気分になり、少しイラッとしたのでそのまま足を踏み込んだ。

うわっ

ぐにゃりと体が、意識が歪み言いようのない不快感が体を這う。
それに眉をしかめようとしたところで、そこが先程までいた木々生い茂る神社もどきでは無いことに気づいた。

「ようこそ、時の政府へ。我々政府一同歓迎させていただきます。」

男も後から続いて現れる。定型文らしきそれを滞りなく口にした後、眉を下げて心配そうにこちらを見やる。

「大丈夫ですか?過去の方はこの感覚によってしまう方も多いんです。そのうち慣れるんですけど…」

「大丈夫だ」

素っ気なく返事だけして、再び周囲の観察に戻る。近代的なオフィス、といった趣がある。過去から訪れる人もいる以上使われる技術にも制限があるのか?そう思ったがリノリウムの床にはひとつも継ぎ目がなく、ここは間違いなく自分の生きる時間とは違う場所にあるのだと再確認する。

「2000年以降からしか審神者を勧誘することは許されていないので、基本的にベースは平成や令和です。それでは研修室へご案内しますね。」



先導されてついた部屋には、パソコンが1台置いてあった。よく見るノートパソコンで、部屋の中にポツンと置いてあるのが違和感とも言える。

「令和最初期のコンピュータです。形が違うだけで機能はどこの出身の方も同じですよ。」

試しに電源ボタンを押す。起動した時に流れる音楽も慣れ親しんだWind〇wsのそれだ。
ふと体から力が抜けてしまう。無駄に遊び心満載というか…

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ふわな - あの某掲示板感が面白いです!更新待ってます! (2022年8月12日 15時) (レス) @page8 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きを寒いなか正座で待機中 『フクフクフク……………どこ?』 (2021年2月6日 22時) (レス) id: b89caa16cb (このIDを非表示/違反報告)
めがね - つ・・・続きを・・・O( ° O ° O) (2021年1月23日 22時) (レス) id: af4084f8cb (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新頑張ってください!! (2020年10月11日 23時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2020年7月12日 14時) (レス) id: 0be41e7afe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トイプードル | 作成日時:2019年9月24日 11時

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