【鬼滅の刃】愛され系少女は２倍狙われている。

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【 A side 】







────遡ること1週間ほど前。



私が何故か御館様に呼ばれて行った先には何故か鬼殺隊最高戦力の”柱”が集められていた。







産屋敷「紹介しよう、この子は藤榮A。Aは藤榮家末裔であり、鬼が嫌う呼吸、藤の呼吸を唯一使うことが出来る。藤榮家は柱の座につくのに相応しい程の功績を上げ続けていたが、寿命が短いことを理由にその座につくことはなかった。

･･･なんてことは皆知ってるだろう？」







最終選別にいたであろう、御館様のご子息の方に連れてこられたのは御館様の隣。


私は柱の皆さんに向けて頭(こうべ)を垂れているけど、視線が痛い程刺さっているのは伝わる。


まあ言いたいことをまとめると、柱の皆さんと御館様のお顔をしっかりと見ることが出来ていない。







産屋敷「そしてAは一度鬼舞辻無惨と接触もしている。皆もいろいろ聞きたいことはあるだろうけど、Aも頭を上げて改めて自己紹介してあげてくれるかい？」





『ぁ、はい！』







柱の皆さんと真正面から顔を合わせると、まあ
なんてことでしょう。冨岡さんや胡蝶さんの他にも見知った顔がちらほら。


そんな数人と目が合うと、刺さっていた視線がどことなく柔らかくなったような気がした。







『この度は貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございます。先程紹介に預かりました、階級 癸、藤榮Aでございます。』



産屋敷「今更だけどA、突然呼び出してしまってすまない。本当はもっと早くに呼び出したかったのだけど柱は忙しいから集まらなくてね。」







そう言いニコニコと私に微笑む御館様。


そんな私に向けられた笑顔は美しく、何より人を落ち着かせるような声。


大人数の組織だからこそ身についた才能なのか、先天的な才能なのか･･･どちらにせよ鬼殺隊(この組織)に必要な人材なのだと会ってすぐに感じられた。







産屋敷「さて、柱合会議で紹介したいと言っていたのがAなんだけど、皆協力してくれるかな？」







御意、と柱の皆さんが頭を垂らしたけど、協力って何？私のために柱直々に動くの？


何かわからないけどとりあえず私のためにありがとうございます･･･？





──そんなこんなで実力も確実に上がっている、そんな気がするから早くこの腕でこの刀を振るいたい･･･！

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