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◎お前だけは 続き ページ14

【Akaza side】





猗窩座「...そうか、残念だ。だが、俺が勝ったら無理矢理にでも鬼になってもらおうか。俺はAが気に入った」






華の呼吸、それはそれは美しいものだった。



鬼殺の剣士どもの血肉を食らっている時に彼女は現れた。一目見た時、美しい女だなとそんな印象を受けた。



その女が俺の上から刀を振るい、頸を的確に狙ってくるものだから目を奪われてしまった。



...所謂”一目惚れ”と言うやつだった。






『いいわ、正々堂々戦いましょうか』





猗窩座「強い女は嫌いじゃない!」





『 肆ノ型 華の刃 』






━━━━━━━━━━━
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【You side】





不覚...。私が敗れるなんて。でも身体に傷は負っていない。脚の神経を駄目にされ、地面に座る以外の選択肢を余儀なくされた。






猗窩座「俺の勝ちだな、A」





『そ、うね。ごほっ、』





猗窩座「!...どうした?!」






身体にダメージを与えてはいないはずだが、と言いながら私の元に寄る猗窩座。



...そう、私は重い病にかかっている。



大量の紅い血がその病の進行具合を物語るかのように私の掌にびっしりとこびり付いている。






『(あーあ、鬼の前は然り、鬼殺隊の柱たちにすら弱味(私の病)を晒さないようにしていたのに)』





猗窩座「...病にかかっていたのか。それなのに強いだなんてな...」





『お褒めの言葉ありがとう。
...ねえ、猗窩座。鬼になったら人の頃の記憶は無くなってしまうのかしら?』





猗窩座「...さあな。でも俺はお前にこのまま死んでほしくない。死ぬには惜しい存在だ」






鬼にそんなこと言われるとは思わなかったわ。
こんな短期間で、こんなに想ってくれるなんて。






『私の命はあと1ヶ月も無いってところかしら。鬼になってまで生き延びたところで私に意味はないの。生きる理由だってない。だから、』






そこまで言うと、目の前にいた猗窩座が私の前でしゃがみ込み、私としっかりと目を合わせながら私の血のついた手を掴み、血を舐めとる。






『っ!』





猗窩座「美味いな...。A、お前に生きる意味が無いなら、俺がお前の生きる意味になってやる、」






──だから、頼む。鬼になって(生きて)くれ。

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星乃 - 伊之助で激甘でツンデレでお願いします!えちえちも多めでお願いします。 (2022年8月26日 13時) (レス) @page1 id: 4f40691f9e (このIDを非表示/違反報告)
赤猫さん。 - リクエストです!錆兎で激甘、デレデレで嫉妬と言う感じのシチュ(?)で長編お願いします! (2020年6月27日 15時) (レス) id: 8f1de045bc (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 激甘で後は、ヤンデレでお願いします。 (2020年4月9日 19時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
時雨冬樹 - リクエストです!錆兎と義勇の激甘お願いします! (2020年2月23日 21時) (レス) id: 3086d4e962 (このIDを非表示/違反報告)
星那 - リクエスト失礼します!錆兎と富岡で激甘のヤンデレ、お願いしたいです...。他の詳しい設定などはお任せします! (2020年1月27日 21時) (レス) id: d8d0efb8dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レナート | 作者ホームページ:@renato_uratuku  
作成日時:2019年6月26日 0時

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