【鬼滅の刃】甘いも苦いも、甘過ぎる愛の蜜【短編集】

好きって気持ち：竈門炭治郎☆ ページ1

「俺を何時でも頼ってくれ！」


君が私にそう言ったとき、心臓がいつもより速くなった。

「何故だろう」とかそんな事考えなくても、直ぐに理由が分かった。





私が、炭治郎の事が好きだから。


頼れとか言うけど、どうすればいいの？
私は、キミを想う事で精一杯。君に頼ったら、きっとこの想いがバレてしまう。

キミは、大切な妹を人に戻すために頑張っているのに。


私が、私だけが浮ついているんだ。




「A、最近ボーっとしているが大丈夫か？」

大丈夫と言えたらどれほど良いだろうか。




『ねぇ、炭治郎。好きって…何なのかな。』

「……へっ！？」

『好きって、なに？』


私の唐突な言葉に戸惑う炭治郎は、少し顔を赤くしていて、初々しく感じる。




「…好きな人でも、出来たのか？」

『……うん。』

「…そうなのか…。」


ねぇ、炭治郎。
私の好きな人は、炭治郎だよ。

そう口に出せたら、どんなに楽だろうか。


「……俺にも、居るんだ。好きな人。」

『え…』

「自分より人の事心配して、鬼にも優しくて、

俺たちのことを一番に考えて動いてくれる、強くて優しい女の子。」


……カナヲちゃんのことかな。

炭治郎、カナヲちゃんのこと気にかけてたもんね。



私、失恋決定かな…「今、俺の隣にいる女の子。」







『え』

炭治郎の方を見ると、炭治郎は優しく笑っていた。ほんのりと頬を赤く染めて。


「今、俺の隣にいる女の子……Aのことが、好きだよ。」


うそ…。

炭治郎が、私を……？



炭治郎が私の右手を握って、顔を近付けて来る。






＊






「Aは、俺のこと好き？」





好きって気持ちは、何時だって人を惑わすんだ。


＊＊＊＊＊

「炭治郎の癖に俺より格好いい事言いやがったよ！！キーーッ！悔しい！！」

「うっせぇぞ紋逸。」

「誰だよソイツ！！」

「お前だ」

「知らんわ！」


密かに二人を見守っていた善逸と伊之助。

伊之助は、子分が成長してくれて少し満足。善逸は炭治郎を三日ほど呪ったとか。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊
書けるのはかまぼこ隊と冨岡くんだけです。他の方も書ければ書こうと思います。

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