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【炭治郎side】
ふわり、 血の匂いがした。
｢っ、待ってください、義勇さん！｣
前を走る義勇さんを思わず呼び、ひとつの襖の前で足を止めた。
酷い、血の匂いだ。有り得ないほど強い匂いがこの襖の奥からする。
俺の様子を見た義勇さんも、気を引き締めているのがわかった。
上弦の参 猗窩座との戦いで俺たちの体は既にボロボロだ。無惨の前にまた上弦の鬼と戦うとなると、正直体がもつか、生きているかわからない。
しかし、この気配は只者ではない。
カラカラ、と襖を開けると、衝撃的な光景が広がっていた。
酷い有様だ、思わず鼻と口を覆う。義勇さんも目を見開いていて、しかし冷静に辺りを見回していた。
足を踏み入れてみると、数多くの 絵 が飾られいることに気がついた。
｢義勇さん、この部屋にある絵、全て、、、
血で、描かれてます。｣
｢そのようだな。気を抜くな、炭治郎｣
無様な姿になってしまった、仲間を改めて見る。
50人以上は居るだろう。ひとつの塊にされ、刀もあらゆる所に刺されている。
酷い、なんだこれは、
『あれ、君たちいつの間に入ったの』
｢炭治郎！！｣
義勇さんに名前を呼ばれるまで気が付かなった、
低い、鬼の声が耳元で聞こえたのと同時に、俺の首元に鬼の手が当てられていた。
ひゅ、と息を飲み、冷静に技を出す。
刀を振ると、鬼は手を離して距離をとった。
『あれ、もしかして、、、
君柱じゃない？？？やっと俺のところに来てくれた！』
淡い青髪だが毛先は少し黄色い。キラキラと金色に輝く瞳には、 上弦 の文字が刻まれていた。
鬼は、俺たちの背後にある鬼殺隊員たちの姿を指さして、こう言った。
『待ってたんだ、君たちのことを！
その"作品"を見ただろう、素晴らしいでしょう。
しかし物足りなくてね。柱を加えたら完成するんだ。
だから、ぜひ君たちも俺の作品になって、そして、絵を描かせて。
素晴らしいでしょう。』
くるくる、と血のついた筆を回しながら、陽気に笑った。
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胡蝶有希(プロフ) - 完結おめでとうございます！！この作品大好きで、何度も読んでました！！また何かの作品でお会いできることを楽しみに待っております！！お疲れさまでした！！(^^) (6月7日 10時) (
レス) @page25 id: 90be65bd07 (このIDを非表示/違反報告)
こけこっこー - 鬼滅と男主って最強じゃぁないっすか…しかも夢主超好み…更新待ってます！！ (6月3日 22時) (レス) id: ad3ffaf6ef (このIDを非表示/違反報告)
ミチルンルン(プロフ) - 更新楽しみにしてます✨ (4月29日 23時) (レス) @page10 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：成瀬 | 作成日時：2023年2月5日 18時
