氷のように冷たく雪のように暖かい 弐［鬼滅の刃］

73 炭子 ページ29

吉原 遊郭

男と女の見栄と欲 愛憎渦巻く 夜の街


遊郭・花街は

その名の通り一つの区画で街を形成している


ここに暮らす遊女たちは貧しさや

借金などで売られてきた者が殆どで

たくさんの苦労を背負っているが

その代わり衣食住は確保され

遊女として出世できれば裕福な家に

身請けされることもあった


中でも遊女の最高位である"花魁"は別格であり


美貌・教養・芸事


全てを身につけている特別な女性


位の高い花魁には簡単に会うことすらできないので

逢瀬を果たすため

男たちは競うように足繁く花街に通うのである




そして現在

不細工な三人組が出来上がっていた


善子 炭子 猪子


「ちょっとうちでは…

先日も新しい子入ったばかりだし悪いけど…」


三人を売りに来ていたが

流石にこれでは…


「まあ一人くらいならいいけど」


そうボソッと奥さんが言うや否や


「じゃあ 一人頼むわ 悪ィな奥さん」


髪を下ろしてイケメンとしか

言いようのない宇髄さんがそう言って


真ん中の子もらおうかしら

と引き取られたのは炭子だった


頑張れ 炭治郎


潜入調査は少しずつ幕を開ける

74 猪子と善子→←72 嫁探し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す