72 嫁探し ページ28
藤の家に着いて
家の人に偉そうに指図する宇髄さん
もうちょっと普通にできないのか この人は
そして 部屋に上げてもらい
任務の話へ移る
「遊郭に潜入したらまず俺の嫁を探せ
俺と禰夜も鬼の情報を探るから」
一瞬 ポカン とすると三人
そして予想通り
我妻くんが耳をつんざくような声を上げる
「とんでもねぇ話だ！！」
「あﾞあﾞ？」
「ふざけないでいただきたい
自分の個人的な嫁探しに部下を使うとは！！」
『いや れっきとした任務だ 我妻くん』
という私の声は聞こえてないみたいで
しばらく二人の言い合いは収まらず
耳を塞いで終わるのを待った
私は事前に手紙には目を通しているけど
見ていなかった炭治郎と嘴平くんは
私が耳を塞いでいる間に目を通したようだった
「あの…手紙で
来る時は極力目立たぬようにと
何度も念押ししてあるんですが…
具体的にどうするんですか」
「そりゃ まあ変装よ 不本意だが地味にな
お前らにはあることをして潜入してもらう」
と真剣になる宇髄さん
『宇髄さんの嫁さんは優秀な忍 くノ一だ
宇髄さんが前に客として潜入した時は
鬼の尻尾さえ掴むことができなくて
内側から探るために三人が潜入してたわけなんだ』
「そ それですでに怪しい店は3つに絞っているから
お前らはそこで俺の嫁を探して情報を得る」
そしてあげた3つの店の名前と嫁さんの名前
"ときと屋"の「須磨」
"荻本屋"の「まきを」
"京極屋"の「雛鶴」
「嫁もう死んでんじゃねぇの？」
嘴平くん！？
案の定 我妻くんのように腹パンを食らっていた
そりゃそうなるよ…
二人はボコボコの中
「ご入用の物をお持ち致しました」
と家の人が召し物を持ってきてくださる
「どうも」
さてと 長期戦になりそうだな
今回の任務は
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作者名：癒姫 | 作成日時：2019年8月13日 11時
