57 太陽の匂い ページ13
新しくできた 和ノ銀世界 に少し疑問を覚え
私は藤の花の家紋の家を少し離れていた
鬼の匂いを辿って
雑魚鬼の匂いがしたから
でも血鬼術は使えそうかな
やけに鈴の音がする
女の鬼
この匂い 30人は食べているだろうか
その鬼はあやとりをするように
鈴のいくつかついた紐を指に引っ掛けていた
音での攻撃かな
そんなことを予想していると
鬼はこちらに気づき
すぐに仕掛けてきた
この匂い 血鬼術
リンリンリン と鳴る鈴の音
そして 音が超音波のように波紋となって襲ってくる
ヒュィィィと息を吸い
二振りの刀を抜いた
──雪の呼吸 陸ノ型 和ノ銀世界──
鬼の攻撃は私の間合いに入るや否や
何も無かったかのように 無 となる
実際に血鬼術を防ぐとしたら
二刀流でも大丈夫そうだった
その時 パリ と音を立てて何かが散った
って 風月折れたぁぁぁ!!?
パキ と折れたわけではなく
砕けるようにして 刀身が散っている
あの時煉獄さんの日輪刀押し込んだし
負荷がかかりすぎたのか…
今までありがとう
そして全ての波紋を防いだ時
次の攻撃を仕掛けて来ようとしていた鬼は
何かに怯えていた
「ひっ」
それはキラキラと舞う雪だった
あぁ やっぱり
匂いがしたんだ この雪からは少し太陽の匂いがする
だから 鬼は嫌うのではないかと
『あたり だった』
でも 怯むぐらいで消えるとまではいかないみたい
まあ それはそうか
そして刀を振るった勢いを消さないまま
地を蹴った
ヒュゥゥゥ
──雪の呼吸 壱ノ型 一瀉千里 氷刃──
スパッ と斬れる鬼の頚
鈴 綺麗な音だったな
消える鬼の体
そんな中 鬼の記憶が流れ込む
"鈴の音綺麗だね"
そう言って笑う少女
きっとこの鬼なんだろう
どうしてこんなにも残酷に人は鬼になるのだろう
鬼にされてしまうのだろう
それでも鬼は憎い
人を喰う鬼は
175人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月13日 11時