鬼の瞳隠して人の瞳隠さず

廿壱話 ページ22

…A視点...




ボタタと箱から染み出てくる血を見た炭治郎君は目を見開き、その場から素早く不死川さんの元へ走り出した




隠「あっ...」







炭「俺の妹を傷つける奴は！柱だろうが何だろうが許さない！！」





不「ハハハハ！！そうかいよかったなァ！」





怒りに満ちた表情をしている炭治郎君とは反対に不死川さんは笑っていた







冨「やめろ！！もうすぐお館様がいらっしゃるぞ！」




不「！！」





"お館様"に反応した不死川さんは一瞬視線が冨岡さんに向く




一瞬油断したけど直ぐに不死川さんは刀を炭治郎君に向けて振るった



が、炭治郎君は地面を蹴り宙を舞い一気に不死川さんとの距離を縮める





そして...




ガッと音がするほど勢いよく炭治郎君が不死川さんに頭突きをした







痛そう...






そのまま二人は地面にドサっと倒れた






炭治郎君は無傷だが不死川さんは鼻血が出ていた








冨「...」




甘「ブフッ」






二人のやり取りが面白かったのか甘露寺さんが笑いを抑えられず吹いてしまった






甘「すみません...」








伊(冨岡が横から口を挟んだとはいえ不死川に一撃を入れた...)








炭治郎君は箱の肩紐をギュっと掴み不死川さんに向かって叫びだした







炭「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら...






柱なんてやめてしまえ！！！」








不「てめェェ...ぶっ殺してやる！！」








そろそろお館様が来る


いい加減やめた方が...






に「お館様のお成りです」





いきなり障子の方からにちか様の声が聞こえてきた






そしてゆっくり、縁側に向かって歩いて来るお館様








お館「よく来たね






私の可愛い剣士(こども)たち」






炭「！！」










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大正コソコソ噂話

『炭治郎君...頭硬ッ...』

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