鬼の瞳隠して人の瞳隠さず

拾伍話 ページ16

...炭治郎視点...



下弦の伍に殺されそうになったところで冨岡さんと綺麗な女の人が助けてくれた




そして今は冨岡さんたちが時間を稼いでくれている


何だか助けられてばかりだ...






禰豆子を抱えて俺はどんどん走る





もっと遠くに行かないと！







少し走った先に禰豆子が入る箱が木の根元に置いてあった







俺はそれを急いで取り上げると再び走り出す








体中痛ったい！！苦しい！！




痛いと叫びたい！！...我慢だ！！




我慢我慢...我慢我慢...








その時、眠っていた禰豆子が目を覚ました







禰豆子...








俺は鬼殺隊を抜けなければならなくなるのか？




いくら妹とはいえ鬼を連れてる剣士なんて認められない...







その時




ドッと音が聞こえ背中に衝撃が走った





何だっ...




俺はそのまま前に倒れてしまった






俺の後ろには日輪刀を持った女の子がいた






しまった...！走るのが精一杯で...！！








俺の後ろにいた女の子は俺と共に倒れてしまった禰豆子の頸目掛けて刀を振り落とそうとした






まずい！！

このままでは禰豆子が...！









俺は必死に女の子が身に付けていたマントのような羽織(？)を後ろに引っ張る



そのお陰で禰豆子は髪が切れてしまっただけで、特に怪我はなかった








炭「逃げろ！禰豆子逃げろ！！」








咄嗟に引っ張った女の子は俺の背中に尻もちをついてしまった





だが、俺はそんなの御構い無しで禰豆子に呼びかけた









炭「逃げっ...」








「逃げろ」そう言おうとしたが、俺の背中に乗っていた女の子が踵落としを俺に一発食らわせた






炭「...っ」






俺はそこで意識を手放した




最後に見えたのは走り去る禰豆子の後ろ姿と禰豆子を追いかける女の子の後ろ姿が見えただけだった







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大正コソコソ噂話



Aと冨岡さんは意外と気が合うらしいです。A曰く、特に何もしなくていいので落ち着くし楽、だそうですよ。

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