第2話 見知らぬ誰か�� ページ14
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「すみませんが、あそこの籠と藁、竹を少々いただけますか？」
Aが竹林を人差し指で指し示し、畑の男性に尋ねる。
「そりゃ構わねぇけど…籠は穴が開いてるぞ」
「はい。お金を払います」
「いや、いらんよ。穴の開いた籠だぞ」
「いえ、払います」
「いや、いらん。竹も藁もやるよ」
「でも払います！！」
「いやいらんて！！頭の固い子供だな！！」
両者とも、自分の主張を譲らない。こうなってしまえばただの押し問答だ。
「納めてください！小銭ですが！」
Aはこれ以上反論される前にと男性の手のひらに小銭をパァンと鋭い音が鳴るほどに押し付ける。
「ありがとうございました！！」
「いってー！！」
＋＋＋
「禰豆子」
貰ってきた物を置いて、陽の射さない横穴を覗く。
「あれっ？禰豆子？…………いない！？」
その中に禰豆子が居ないことに気付き、慌てるA。だが、よく見ると奥には大きな穴が掘られていて、そこから禰豆子がひょっこりと顔を出す。
「いた！！」
「……」
Aはほっとして、その場に崩れ落ちる。
穴を掘ったのか…。妹がモグラになってしまった。そしてすごく顔を顰めている。よっぽど日に当たりたくないんだな。
「ちょっと待ってろ」
Aは器用に藁を編み、あっという間に穴の空いた籠を修復した。その籠を手に持ち、横穴に入る。
「これに入れるか？昼間も先に進みたいんだ。俺が背負っていくから」
「……」
「入る。ここに。籠」
Aが籠を指し示すと、禰豆子はもそもそと籠に頭を突っ込んだ。が、体のほとんどが籠からはみ出てしまう。
禰豆子も大きくなったなぁ。この間までもっと小さかったのに＿＿＿
「ん？禰豆子、お前大人の女の人くらいに大きくなっただろう。あれと逆に小さくなれないか？小さく、禰豆子、小さくなれ」
そう言うと、禰豆子はぐんと体を縮めて籠の中にすっぽりと入った。
「おぉっ！えらいえらい。いい子だ禰豆子、凄いぞ」
Aに褒められ、禰豆子は目を細めながら嬉しそうに鼻を鳴らした。
＋＋＋＋＋
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ありがとうございます！！！！！！！！！(瓢箪が破裂しそうなクソデカボイス)
まだ2話に突入したばかりなのにこんなにも多くの人に見てもらえて光栄です(キラキラ)
これからも完結を目指して頑張ります！！！！
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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眠いちゃん - 普通の人間なら頭から大出血しているだろうで笑った…w 面白い！鬼滅の刃のシリアスがいい感じに出てる (2023年1月4日 20時) (
レス) @page21 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - ゴウセルさん» コメントありがとうございます！錆兎オチは「再開と約束と××と」というタイトルで既に書いていますので、良ければ読んでいってください！！＾＾ (2019年11月13日 13時) (レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
ゴウセル - 錆兎オチはどうでしょうか (2019年11月12日 23時) (レス) id: ad14fd1275 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - 琴音さん» コメントありがとうございます！もちろんですとも！！承りました！！！ (2019年9月5日 9時) (レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - 初コメ失礼します！宇髄さん落ちって可能ですか？？可能でしたらぜひ!お願いします！ (2019年9月4日 21時) (レス) id: 2a37d15bcc (このIDを非表示/違反報告)
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